越前安養寺の謎の穴 前編

越前市安養寺の隧道と言えば、ほとんどの人が安養寺隧道を想像するでしょう。

歴史深いこの隧道には建設中に廃棄された初代を含め3代の隧道が存在しています。

当ブログでも2代目安養寺隧道をレポしており、初代の探索も今秋に予定しています。


しかし今回紹介するのは安養寺隧道関連ではありません。

安養寺隧道のレポを書いている最中に偶然見つけたこれ。

破線に隧道表記だと・・・!!

破線というのは徒歩道を現す地図表記。

この隧道は車両の通行を想定されていない道ということです。


となると考えられるのは2つ。

1.モータリゼーション以前の隧道、つまり大正、明治期の隧道がそのまま残っている可能性
2.左奥に見えるキャンプ村の付属施設

この2択でしょう。

まぁ大多数の人がそうであるように、僕も思いましたよ。

2なら面白くないなと。


しかしこの穴に関する情報は極端に少ない。

こういう時、僕のとる行動は決まっています。

分からなければ行ってみればいい!!

レポスタート!

ここは福井県道190号小曽原武生線(おぞわらたけふせん)。

越前市の最西端に位置する安養寺集落です。

そしてこの写真の中央の交差点・・・。

ここが入口。

この時点でこの先にある穴が只者ではないことがわかります。

少なくとも現役である可能性はかなり薄れたといえるでしょう。

この先に現役の徒歩隧道があったらそれはそれで驚きだよ。

なんか目が回るなこの写真。

一応言っときますが、カメラは水平ですよ。

なかなかの斜めり具合。

まぁここは里道なので、こんなでも文句言われる筋合いはありませんが。

道は直線的に穴に至るはず。

つまりこの道をまっすぐで穴にぶち当たります。

まっすぐ・・・ねぇ・・・

マジで穴なんてあるのか!!

地図上では直線、つまりこの先の山肌に穿たれてないといけない。

不安です。

不安ですとも。

轍はあるので、この先に何かがあることは間違いなさそうですが、なんも見えないなぁ。

冬場に来たらもうちょっといろいろ見えたのかも。

これはいよいよ確定的。

少なくとも一般人の通行は想定していない。

というか材木が置いてある時点で、この先は頻繁に通行するエリアではないことが示唆されています。


とりあえず害獣防止策を跨いで前進します。

もちろん直進ですよ。

道と呼ぶにはあまりに頼りない小径を抜けると、そこはT字路になっていました。

突き当りに穴ということはここが疑定地となります。

ただ・・・、

ここに隧道は無理だろ

どうやって埋め戻したところで、こうはなるまい。


となると疑われるのが、地図の誤差。

直線のようでも実際はクネクネしてたり、地図にない分岐が現れたりなんてのはよくあること。

問題は・・・、

右か?

左か??

ここは地図で見ると直線に近い左を選択。

右だと少し戻り気味になるので却下です。


しかしだんだん周りが鬱蒼としてきた。

ベアベル下げてきてよかったよ・・・。

なんか空気が変わった気がする。

これは悪くない兆候です。

そして進む方向も悪くない。

地図が指示した方向へ、道は伸びていきます。

ただ肝心の道が・・・、

悪化の一途!!!
後編へ!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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