熊谷峠 スピンオフ 藤崎橋

福井県道4号越前宮崎線

前回紹介したこの道ですが、将来大きくその姿を変えるかもしれません。

ヒントは・・・、

3つ目のヘアピンカーブ。

九十九折れの始まりにあたる場所です。

ここでヘアピンをクリアすると・・・、

この写真の場所に繋がります。

しかし明らかにカーブ1つで道のレベルが落ちました。

ここには重大な秘密が眠っているのです。


いや、秘密というほど隠されてもいませんが・・・。

それはカーブに差し掛かれば、きっと誰もが気になる。

最も目立つ位置に隠されているのです。

そんじゃ見ちゃう??

これは明らかに・・・、

未成橋!!!

よっこいしょっと。

それにしても明らかに道の導線はこっち側にあります。

手前の藪化してる部分が無ければ、突っ込んでくる車がいてもおかしくないレベル。

それでは肝心の橋、見てみましょう!

この違和感!!!

実は僕、これほど大規模な未成橋は初めてだったりします。


しかしこれ、はまる人が多いのわかるわ。

真新しい建造物が藪に埋もれている。

この何とも言えない違和感が、無性に魅力的に感じられるのです。


明らかに2車線幅はありますが、センターラインなどの白線が引かれた形跡はありません。

そこにはただ無機質な空間が空を貫いています。

接続地点はこんな感じ。

アクセスは非常に容易です。

よっこいしょで余裕ですから。

ケツがスース―する高さだ!!

これほどの大工事がなんで今停止してるんだろう・・・。

現代工学の粋と言っても過言ではなさそうですが・・・。


ちなみに親柱のようなものは発見できませんでした。

帰宅後調べてみたら、ようやくお名前を発見。

藤崎橋(ふじさきばし)

そしてこの未成橋の構想も発見することができました。

しかしわかったのは計画だけ。

とりあえずこのようにループ橋を作り、九十九折れを緩和しようという計画のようです。

平成16年に工事が中止されたとのことなので、ちょうど10年間の放置ということか。

意外と若作りだな・・・。

橋から海側を見た写真。

今いる場所の高さがよくわかります。

鳥になった気分ですね。

計画が進めば、もう1本橋が現れるはずです。


しかしこの高さ高速道路並みだぞ。

大丈夫なのか?

予算的に??

山側を見れば、この谷がいかに深いものかよくわかります。

こういうルート昔の人たちは想像もしなかったルートでしょうね。

対岸同士を結ぶ橋ではなく、稜線と稜線を結ぶ橋。

まさにひとっとびですね。

たっけぇなぁ・・・

中央の一番高い橋脚。

こういうのは逆に見上げたいところなんですが、ここへ行く道は発見できませんでした。

下からもアプローチしないと無理だろうから、工事用道路がどこかにあるはずなんですけどね。

そしてそうこうしてるうちに・・・、

端点、到着。

一見いきなり藪に突入してるように見えますが。

突入してるのは斜面に生えた木の葉っぱなのでご注意を。

普通に歩を進めれば斜面をまっさかさま。

未成道にはこういう落とし穴が仕掛けられてるのか。

いい勉強になったぜ。

しかしここで僕の悪い癖がむくむくと・・・。

どうせなら・・・、

一番端まで行きたい!!!

向かって右側の欄干の方が与しやすいと判断しました。

高さ的にはこちらの方が高いんですが、足場が一定というのは大きい。

跨ぐのはちょっと勘弁なので・・・。

久々のこの構図!!

寒風橋以来かな??

なぜかこういうことしたくなるんだよね。

取り敢えず目的はこれではなくて・・・、

対岸の様子だ!!

普段見る藪と違って跳ね返りがきつい・・・。

足元悪いしね・・・。


しかしこれは・・・。

う~ん・・・。

工事は完全にここまででストップしてるようですね。

足元には落下したバリケードが。

犯人は風でしょう。

ゴミの類はほとんど落ちてなかったのは意外でした。

福井県道4号が普通の県道になれる日はいつの日か。

この橋の上をいつか普通に通れるようになったら、今回の探索を思い出すことでしょう。

皆さんもいつか通る機会があれば、思い出してくれれば嬉しいなぁ。


以上、藤崎橋編

この道往けば act2

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