富山遠征第5弾 湯谷吊橋

僕が探索中に急遽立ち止まるもの。

予定にない、隧道、旧道、廃橋、古い橋、色々ありますが、これらは状況によってはスルーすることも多々あります。

メモしておいて後日探索のネタにするパターンですね。


しかし、夜以外は確実に立ち寄る物件があります。

それこそが今回紹介する分野。

人用吊り橋

吊り橋ってかっこいいよね。

レポスタート!

この吊り橋はダム湖にあります。

小牧ダム湖(こまきダムこ)

その名の通り、小牧ダムが形作る人工湖です。

そのダムサイドロードに発見したのが今回の物件です。

これを見たら止まらざるを得ないでしょ!

古いながらも間違いなく現役の吊り橋です。

これは良い出逢いだ。

じっくり見ていきましょう。

大人3人200kgって、まぁまぁ厳しいな・・・。

見た目的にはもうちょい行けそうですが・・・。


ちなみに庄川町(しょうがわまち)は平成の大合併で旧砺波市と合併し砺波市となっています。

小牧ダムが庄川にあるダムなので、まさにこの川と共に発展してきた街だということがわかりますね。

しかしここまで道即橋な吊り橋もなかなか珍しい。

大概こういう人用吊り橋って、ちょっと離れた場所にあるんですが。

まぁこの立地なら仕方ないですけどね。

吊り橋に落石注意の看板が付けられることなんてそうそうないですからね。

普通山肌から離れるわけですから。

これもなかなか珍しい。

さぁそろそろ足を踏み出しましょう。

吊り橋は撮るなら横からですが、やはり渡るのが醍醐味です。

振り返りましょう!

これは美しい!

湯谷吊橋(ゆだにつりばし)

実はこの橋、吊り橋の宣材写真として使われるくらいの美人さんなんです。

この時期(5月)も新緑が美しいのですが、特に多く使われているのが積雪時。

しかし僕のカメラは望遠機能が貧弱すぎていい写真は採れませんでした。

吊り橋撮影が趣味の方がいたら、この橋はおすすめですよ!

こちらは上流側。

実はこの橋が架かっているのは庄川ではなく、庄川に流れ込む河川である湯谷川(ゆたにがわ)です。

吊り橋の名前はここが由来ですね。

下流側はダム湖。

小牧ダムが生み出した小牧ダム湖です。

正確には小牧湛水地(こまきたんすいち)と言いますが、これはこのダムができた古さが要因です。

真名川ダムの麻那姫湖や九頭竜ダムの九頭竜湖など、ダム湖にもカッコいい名前が付けられて久しいですが、このダムができたのはなんと1930年です。

完成当時は東洋一の高さを誇っていたこのダムは、水力発電用として建設された歴史あるダムで、近代化産業遺産にも登録されている代物。

歴史が違いますね。

この吊り橋には風防索が付いているので、案外揺れはありません。

ちょっと歩いて渡るくらいならちょうどいいスリルが味わえます。

興味がある人はぜひ渡ってみてくださいね。

さて、ゴールは近づいてきています。

しかしその先に何があるかは全く見えません。

かつてはこの先にある二ッ屋という集落に行くために重要だったこの吊り橋。

しかし二ツ屋集落に人がいなくなり、渡る人も少なくなったとのことです。

現在も集落跡地に続く道は残されています。

昭和40年代には完全転出とのことなので、その面影はほとんど見られないようですが。

こちらもアンカーは岩肌に直接打ち込むタイプ。

ワイルドですが、時代背景を調べれば納得ですね。

なんせ余裕の戦前橋なんですから。

ちなみに先代は板敷だったそうですよ。

さすがに架け替えも納得です。

こちら側のこの案内を見る人はもはや、この橋を一度渡った人でした見ることはないでしょう。

こちらから到達するには国道から結構下らねばなりません。

ちなみに国道471号のショートカットのようにも見えますが、車は見ての通り通れませんので不可能です。

突っ込むやつはさすがにいないでしょうが。

歴史あるダムにひっそりと佇む吊り橋。

しかしだからこそ、モデルに使われるほどの美しさを秘めています。

砺波市的には冬がおすすめみたいですが、なかなかどうして。

初夏も美しい橋ですよ。

四季折々の季節が見たい、そんな橋でした。


以上、湯谷吊橋編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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