西野水道 後編

2代目西野水道

確かに諸車通行止めと書かないと、間違えて車が突っ込みそうな大きさです。

車止めはあれど2輪車は通っているような轍がありますね。

ダメですよ。

またどかしてある封鎖が復活するかもしれませんからね。


そして入り口の水を収斂させる構造が水路隧道らしさを感じられますね。

こちらは余呉川からの水を受け入れる入り口側。

排水溝のような形が印象的です。

中はコンクリート吹付です。

現役の時からそうだったかはわかりませんが・・・。

間違いないのは路面は無かったということですね。

観光地として一定の整備がされています。

ノンフラッシュだとこんな感じ。

僕は照明無しで行ってますが、暗闇が怖い方はライト必須ですね。

ただしご安心ください。

入り口で懐かしいタイプの懐中電灯を貸し出しています。

そして期せずしてスーツ探索がばれた。

これで初代には入れなかったんだよ・・・。

なにはともあれ、反対側を目指しましょう。

水路隧道は人道と違って内部に付属品はほぼありませんから、本当に通過するだけ。

左上の金属線も、廃止後に設置されたものでしょう。

最後だけ形が変わってるんだけど。

どうしてこうなった?

新トンネルの築堤によってかさましされた感じのようですね。

この場合ならむしろ埋められなくてよかったと考えるべきでしょう。

用済み扱いされていないところに愛を感じます。

そしてこちらが現役の3代目。

こちらは出口が違いますが、入り口は同じ場所です。

つまりここには3代の水路隧道が並んで口を開けているということになります。


なら当然、初代のこちら側も見たいですよね。

貫通しているという情報は入っているので、あとは探すだけです。

探すまでもなかったな。

2代目を出て右が初代、左が3代目です。

琵琶湖側から見ると、左から初代、2代目、3代目と順番に並んでます。

こちら側は入口をコンクリートで補強されています。

しかし奥はすぐに素掘りとなります。

やはりここにスーツはあきません。

現代妖怪みたいになる。

良い闇だ。

繋がってるとわかっている闇は良いもんですね。

入りませんけど。


中は地元の子ども達も徹みたいなので、よほど安定しているみたいです。

皆さんもお近くを通る際はぜひチャレンジしてみたください。

入りませんけど。

銘板ががっちり埋め込まれていました。

これは恐らく前後のコンクリート補修部分のものでしょう。

しっかり緑青色となっているところに時代を感じます。

今でもしっかりその歴史を紡いでいる、それが素晴らしいのです。

こちらが西野水道の位置。

山本山という冗談みたいな名前の山すそを穿っています。

この放水路は利水と同時に、余呉川の氾濫を逃がすことを主目的に作られました。

だからここの水路の名前は西野用水ではなく「西野放水路」。

名は体を表していますね。

日本最大の湖、琵琶湖。

やはりここには、あまり知られていない魅力的な土木遺構が眠っています。

竹生島に続きここもそのうちの一つですね。

琵琶湖の魅力をこれからも探し続けていきましょう。


以上、西野水道編

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