2019年岐阜遠征第1弾 妙応寺架道橋
新年遠征一発目は去年一度も遠征の無かった岐阜から!
とはいえ、いつもの三重県に近い関ケ原ですが。
しかしここも交通の要衝として栄えた町。
色々残っているのです。
そして今回紹介するのはかつて軽く触れた物件。
ここ最近の道の下ブーム(1人だけ)のおかげで、改めてじっくり見たくなったのです。
レポスタート!
さて、辿ってきた道は岐阜県道229号牧田関ケ原線。
かつて謎の穴編で全線をレポした道です。
今回はレポとは逆に北から南に向かっています。
そして正面にある築堤は東海道本線。
歴史あるこの下には数々の物件が眠っています。
県道は築堤にぶつかると左折します。
左のお寺は妙応寺という由緒正しきお寺。
その正面まで来たとき、県道は右折し築堤を潜るのです。
そこにあるのがこの物件。
ず~ん
面白み無いと思ったあなた。
言いにくいですが、それは読みが甘いと言わざるをえません。
ここは天下の東海道本線。
そんなわけ無いじゃないですか。
何も言わずに反対側へ。
まぁこの段階で気づきますけどね。
閉腹煉瓦橋梁!!
暗渠とも言われるこの構造物ですが、用途としては上から見れば橋そのものです。
この上を走る東海道本線を渡らせるのが目的ですから。
ただし下を走る我々からしたら築堤を貫く隧道と見ることもできます。
上目線で見たら架道橋、下から見れば暗渠、そんな使い分けくらいのイメージです。
妙応寺架道橋
(みょうおうじかどうきょう)
架道橋といえば、このブログではかつて大和街道架道橋をレポしていますね。
上で述べたとおり、鉄道目線で見た暗渠の呼び名です。
アーチ環は下部に石材が使用されています。
これは構造上というより意匠でしょうね。
非常に洗練されたイメージです。
この翼壁が若干邪魔なんですが、これはもともとこうだったんでしょうか・・・。
まぁこの前を狭める理由は無いのでオリジナルかもしれませんが。
凄い圧迫感があるんですよね。
スパンドレルが削られててもったいない・・・。
迫受石は洞内まで延長されていました。
これはけっこう珍しい意匠かもしれません。
坑口部のみの意匠が多い中、ちゃんと中までおしゃれに拘っているとは。
素晴らしいこだわりです。
そしてこの架道橋の見所というか残念ポイントというか、特徴的な箇所。
洞内端点確認!!
あんな切ない要石を見たことが無い・・・
力学的には支えてるんですけどね。
しかし顎しか見えないってどうなのよ。
こっちのお顔も見てみたかったなぁ。
そして抜けた先には妙応寺。
なにせこの道、五街道の一つ中山道を踏襲する道。
つまりは明治やそこらに開業した東海道本線なんて目じゃない歴史を秘めた道なのです。
ちなみにこの区間の東海道本線は本線間で最後に開業した区間でもあります(明治22年7月)。
架道橋前には橋がありました。
妙応寺の参道という意味も兼ねているのでしょうね。
非常に苔むしていますが、惹かれる橋ではないな。
そういえば下のチェックを忘れましたが、大丈夫だったかしら。
ちょっと不安なとこです。
そしてこの道、どっちから来ても見難いんです。
築堤2連発、奥が東海道本線の妙応寺架道橋、手前は国道21号のボックスカルバートです。
引きの画は無理ですね。
東海道本線の下にはまだまだワンダーランドが広がっています。
ここはその足がかりとして、さらにネタを拾っていきたいですね。
以上、妙応寺架道橋編
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