旧国道27号 丹後街道 美浜ー三方 中編

いかにも街道らしい灯籠が現れました。
この辺宿場なんてあったかしら。
気山宿なんてあったっけ?
見慣れない人にしてみれば、こんな田舎道の何が珍しいのかと思われるかもしれません。
しかし、我々は知っています。

この細さの道が市町境を跨いで続くのは街道以外ほぼ無い

比較的新しい市道や町道などはぶつぶつと切れますが、街道はかつての幹線道路くねくねしながらも繋がるのです。
この辺りは確かに田舎ではありますが、いわゆる山間部をほぼ通らないルートとなっています。
椿峠から倉見峠までの細長い平野に忠実に道が作られています。
耳川(みみがわ)三角州、宇波西川(うわせがわ)、はす川と絶妙に河川を乗り継いできています。
だからこそのこの一連性。
ここまで平野が続くということが嶺南では意外なのです。
狭くても郵便局。
ここでも健在です。
時々、来るこういう景色がいい。
左のお寺の石橋がいいアクセントです。

めっちゃでかいお寺だった!!

というかここあそこか。
現道でいつも気になっていた神社。
その総門がここにあるというのが、街道としての矜持と言えるでしょう。

無位山(むいさん)臥龍院(がりゅういん)

龍臥す寺とは凄い名前ですが、それもそのはず、こちら曹洞宗大本山永平寺(えいへいじ)の直轄寺なのです。
総門と山門の間を国道27号現道がぶち抜くというなんとも気の毒な状況になっていますが、仏教的おおらかさで許して下さったのですかね。
銀行もあります。
恐らくこの辺りがかつての三方の中心だったのでしょう。
現在より少し東側だったと判断できました。
ここで県道と接続。

福井県道144号三方停車場線

(みかたていしゃじょうせん)

灯籠いっぱい立ってますね。
こっちは丹後街道じゃないはずですが。
こっちが丹後街道なんですが・・・。
案内は何も無いな。
アピール下手の日本人とはいえ、もう少し声出してもいいんじゃないか。
何の変哲もない田舎道になってるじゃないか。
ここで非常に大きな道にぶつかります。
今来たのはトラックの後ろの細い道。
ここで合流することとなるのは・・・、

国道162号

敦賀までここから延々と国道27号と重複になる道の最後の姿。
目に焼き付けておかねば。
国道162号と国道27号の交差点は五叉路となっていて、基本は新旧国道27号、そこに国道162号が合流しているイメージです。
そして三方小学校、三方中学校の前を通り抜けて再び現道側に方向転換します。
小中学校があるというのも旧道のチェックポイント。
この辺りはもろです。
県道の西側から一瞬東側に入り、直ぐに西側に戻ってきました。
まぁ風景的にはほとんど変化はありません。
西に行っても東に行っても道幅は同じ。
相変わらずの街道サイズです。
こっちも長閑でいい雰囲気です。
くねくね感は増していますね。
この辺りでは若干現道から離れます。
旧道らしい独自路線ですね。
ここで再び現道に復帰する準備を始めた旧道。
元はこの右の路地のレベルだったんでしょうね。
新しいものが正義が道の世界。
致し方ありませんね。
ここで再び現道と合流、一本目が長すぎただけで二本目、三本目は旧道としては普通です。
ここから暫くは現道との重複区間となります。
再び東へ降りる道が現れました。
これが旧道です。
早速いってみましょう。
この旧道継ぎ接ぎではあるんですが、なんて言いますかね。

「一連の道」感が凄い

走ってるだけで一連の道なんだという確信が持てます。
こういう道は意外と少ないですよ。
雰囲気が良く残っているということです。
ここで微妙に古そうな橋を渡ります。

串子橋(くしこはし)

はす川の支流である串子川(くしこがわ)に架かっています。
現道の橋も同名なので旧串子橋とするのが正解かもしれませんが、改修されているのでそんな雰囲気もあまり無いですね。

善光寺!?

長野の??
と思いましたが、近くに同名のお寺があるようです。
何の繋がりがあるのかと思いましたよ。
ああいう錆びた看板がいかにも旧道の雰囲気を演出してくれます。
いい風景だ、もう少しで現道に復帰するはず。
気持ちよく走れる旧道ってあんまり無いんですよね。

そして写真撮り損ねましたが、再び国道27号との合流を果たします。
しかし再分離のときは直ぐにやってきました。
やってきましたが・・・、

は??

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