敦賀跨線橋
地元の良い橋って案気付かないですよね。
正直子どもの頃印象に残っていて、通ったからふと思い出したという程度。
しかしこの橋、よくよく考えたら只者ではないような・・・。
そんな橋をご紹介します!
レポスタート!
今回紹介するのはこの位置に存在する橋。
見ての通り川はありません。
ちょっと特殊な位置に架かっています。
JR敦賀港線(つるがこうせん)
2018年現在、休止線という扱いになっている路線です。
踏み切りにもガードレールが設置されているなど、普通の状況ではありません。
しかし実はこの敦賀港線、終点である敦賀港駅までの開設は明治15年まで遡り、JR北陸本線の最も古い前身一部だった歴史があります。
北陸に鉄道が敷設された最も古い路線だったのですが、今はこの通り通る電車はありません。
そこを跨ぐのが、この橋だというわけです。
意識してなかったけど、この橋やっぱちょっと変わってるよね・・・。
こいつアレと一緒か。
アレを見てからここを思い出したんだけど・・・。
アレとは有名物件である津興橋。
あそこは鉄道橋をそのまま道路用に転用してるので納得ですが、ここは最初から道路橋として採用されています。
そして思いっきりスキューしてます。
古い橋の特徴でもありますが、ここは非常に古いバイパスという性格を持っている道。
なんせ国道8号としては2代目なんですから。
敦賀跨線橋(つるがこせんきょう)
それがこの橋のお名前。
言われてみればここ以外に、敦賀に高速以外で跨線橋ってなかったかも。
逆はいっぱいありますが。
そして意外と若い・・・。
若いったって還暦オーバーですが。
昭和30年代にわざわざこの橋の形式にした理由が気になるところです。
バイパスがあるとはいえ、国道8号は北陸の大動脈です。
この短い橋なのに、歩道がないのでなかなか渡れません(汗。
死が高速で横をすり抜けていく・・・
多分こんな異質な橋が今まで気付かれなかったのは、ガードレールの高さと暑さと妙にマッチしてるからなのか。
あまり違和感ないんですよね。
まぁセンターにガーダー出っ張ってないのも大きいです。
振り返ればこんな感じ。
奥にあるのは金ヶ崎隧道の現道です。
やっぱりリベットいいよね。
これ大好き。
スチームパンク的な雰囲気満載ですよね。
民家も近いなぁ。
というかあそこのおうちうるさいだろうなぁ。
トラックひっきりなしですからね、この道。
さて、橋というのはやはり下から見上げねばなりません。
橋の下にワープ!
紛れもなく下路ガーダーです。
なぜこんな形式なのか、これはこれから色々調べてみたいと思います。
これ形式としては中路に近いものなのかな・・・?
この辺は詳しくないのでよくわかりませんが。
下路でいいんだよね・・・?
下が休止しようとも、その間を跨ぐ橋の存在価値は変わりません。
旧一級国道の実力を遺憾なく発揮しているこの剛健さ。
素晴らしいものです。
初代金ヶ崎隧道有する初代、敦賀跨線橋有する2代目、そして現役の3代目。
それぞれがそれぞれの個性を持つ国道8号。
その歴史を改めて感じることが出来ました。
以上、敦賀跨線橋編
0コメント