足羽山リフト Revenge 後編
前回最後の写真。
奥に見えるのは現役の鉄塔です。
廃道探索において鉄塔というのは重要な施設です。
なぜなら保守道があるはずだから。
保守道を作るにしても、もともとあった道を使わない手はないので、古道がそのまま使われるというわけです。
そしてここの場合、ここまで影も形も見えなかった道の存在が浮かび上がります。
つまりは索道保守道。
リフトだって整備しなければ動きません。
整備してないからこんなになってるわけですしね。
この辺りは比較的ワイヤーが生き生きしています。
木に引っかかって引っ張られているだけなんでしょうが、なんかうれしくなりますね。
かつてはこの辺りの木々は全て伐採されていたんでしょうが、自然の力とはかくも凄いものです。
周囲と一切遜色ない森に仕上がっていますね。
この人工物が森に呑まれている感じがたまらない
わかるかなぁ、この感覚。
いやきっとこのブログを好き好んで見に来てくださる方々はわかってくれるんでしょうけども。
現代社会が遺跡になったような、急に人類が絶滅した後の世界のような、そんなSF感を感じてしまうのです。
未来少年コナンやエヴァンゲリオンの水没した町とかたまらんよね。
中2病の気はありますが。
唐突にぽっかりと広場が現れました。
ここ、もしかしたら保守スペースだったのかもしれません。
なぜならここから・・・、
保守道があるから。
これで人間らしい道が歩けそうです。
でもこれ、意識してないと気付かないだろうなぁ。
かなり自然と同化しています。
入り口がはっきりいてればいいですが、そんな案内もないのでなんとなく保守道だろうなって道をチョイスしていきます。
保守道から鉄塔も見えます。
上の状況さえ良ければこちらから来るのが正解ですね。
ただし鉄塔以下はあんな状況なので、僕のように全踏しようと思うと結局藪まみれですが。
あっぶねえ!
思いっきり躓いたわ!
これ、かつては何かポール状の物が立ってたんでしょうね。
電柱か街灯か。
今となってはちょっとわかりませんが。
そして危機というのは大概連続します。
そう、こけずに安心した歩き出そうとしたそのとき、その音は近づいてきたのです。
ブン
ブーーーン
ブーーーーーーーン!!
スズメバチだ!!
可及的速やかにその場を離れます。
スズメバチは一度通り過ぎた獲物を狙う傾向があります。
そして音も後ろからと判断。
写真もほとんど撮らずひたすら登り続けました。
こいつらはぷーさんと並んで探索の二大危険生物です。
ヤマビルのように「いや」なだけじゃなく、実害を被る厄介者。
今回も逃げ切った!!
保守道とリフト自体の位置はこのような位置関係です。
4,5mくらい離れてますが、目視は十分可能な距離。
そしてこの辺は落下防止フェンスも健在です。
これがあるとわかりやすいですね。目立ちます。
急になんか道っぽい空間が出てきました。
ここまでは山道だったのでワンランク上がったような。
そんな様子です。
これは上り詰めたな!!
さすがに足がだるい!
普通の道の調査と違って、標高116mの足羽山の尾根まで一直線に上り詰めた感じですからね。
そりゃあしんどいですよ。
問題はそう・・・。
どこに出るかだ!
やっぱりか(笑
まぁわかりにくいよね。
ここですよ。
西側。
当然麓に車があるので、僕は徒歩で下山します。
そのときはこちらを使わせていただくとしましょう。
こっちのが近いし。
東側。
足羽山としてもは最近は東側がメインですかね。
ちなみにこの辺りが最も標高が高い地点。
つまり概念は薄いですが頂上といわれればこの辺りとなるはずです。
さて、下るか・・・。
ここが県道からの最短経路かな。
イメージとしては・・・、
こんな感じ。
夏場も冬場もお勧めできません。
行くなら時期を選んでください(笑
ブログやFBのコメントで、ここに乗ったことがあるという方からのお話を多数いただけました。
そして、忘れ去られていた記憶を呼び覚ましてくれてありがとうというお言葉をいただきました。
僕自身はこのリフトに乗ったことはありません。
しかしかつて走った道が廃道となり訪れたり、廃隧道となり潜ったりと言う経験はあります。
そしてリフトというのはある種の非日常のもの。
記憶に残るレベルは道よりも高いでしょう。
そんな場所を掘り起こせた幸せを感じて、このレポを締めたいと思います。
以上、足羽山リフト編
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