足羽山リフト Revenge 前編

こいつは今年中に決着をつけなきゃならない。

そう心に決めた物件。

足羽山リフト

今年中にはと思っていたその決着。
そのときは思いのほか早く訪れました。
長きに渡り歴史の陰に潜んでいた廃索道。
その全貌をご覧あれ!
レポスタート!

上からの探索は諦めた!

またあの不審な目で見られるのは辛いのと、2回目はさすがに通報されかねないという懸念から、下からの探索に切り替えました。
今回は前回最後に紹介した強い味方がいます。
下からでも発見できるはずです。

過去の航空写真!

この位置の示す場所にいけばいいはず!
現在とは建物が全く違いますが、大まかにはわかるはず。
さぁ行って見よう!
さて、個の大きな道は県道です。
それも主要地方道、最近よく出てくる道です。

福井県道28号福井朝日武生線

ここは旧国道8号ではありませんよ。
この辺りでは福井県道229号がその任を負っています。

我、標的に接近せり

これより目視を試みる。
まずは山沿いに行かなきゃね。
あの谷筋が怪しいと踏んでます。
ちょっと直線的じゃないのが疑わしいですが・・・。
谷筋の下まで来たけど・・・
来たけど・・・
キタケド・・・

イヤ過ぎる(汗

せめて藪薄いところないのか!
ここに突っ込んでも絶対なんも見つけられない!
視界ゼロだぞ!
左側はちょっとだけ藪が薄いと判断。
どうせ嫌がっても入らないと何も進まないので、覚悟決めて突入します。
墓地の脇まで出てきましたが、なんも無い。
本当に痕跡は綺麗になくなってしまったのでしょうか。
しかし一旦放置した鉄柱などをあえて事後に撤収する意味も無いと思うんですが・・・。

ダメだ!

ここじゃない!!
一旦脱出!!
あの谷筋ではないとするなら、もう少し西か。
山沿いの道を西に回り込みます。
地図でいうとこんな感じ。
イメージとしては時計回りに5分ほどずれた位置。
ここで山を見上げてみると・・・、

!!!!!

あれはまさしくリフトのチェア!!

ついに目視確認!
標的を捉えたぞ!!
実際に道沿いから見上げたときの距離感はこんな感じ。
ネットが敷かれていますが、これはリフト客の落下防止用ネットと思われます。
逆にこのネットを使えば、この急勾配の斜面をよじ登ることも可能と判断しました。
ワシワシ登ります!

横たわるリフトの残骸

それはさながら屍。
あまりにも切ない光景です。
実際に人が座った椅子がそこに落ちているというのは、そこを通った道の廃道や廃線よりも、憐憫の情を禁じえません。
かつてはプラスチックで覆われていたであろう椅子は木枠のみとなっていました。
時代の流れを感じます。
この角度、伝わりますかねぇ。
ほぼ垂直。
ネットの隙間に足をねじ込んで体勢を維持している状態です。
イメージとしてフェンスに近いかな。

しかしこのネット、上に行けば行くほど目が狭まってくるのです。
つまり足をねじ込めなくなってくる。
垂直の匍匐前進のような状態で登っていきます。

きっつい!!

距離としては数メートルしか登っていませんが、足使えないとほぼ腕力だけで登っているのでマジきっつい!!
しかし僕には登らなければいけない理由があるのです。

こんなけしか登ってないのか!!

まだ下から人来たら丸見えだな、こりゃ。
しかし今いる場所は大体わかってもらえるでしょう。
明らかに不審者です。
さぁ登れ!
ここを抜けた先にあるんだから!!

こいつが見たかった!!

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この道往けば act2

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