小浜線の石造建造物群 敦賀ー美浜 後編

小浜線の築堤に掘られた穴から再び西へ向かいます。
そういえばこの穴にも名前があるはず。
それを示すものはありませんが名無しも困るので仮称させていただきましょう。

木野暗渠(きのあんきょ)

地名からそう呼ばせてもらいましょう。
そして次の目的地はここ。
木野暗渠であれだけの築堤があるのなら、ここはきっと平面交差ではないでしょう。
確認せねば!

味はあるな!!

当初からこうだったんですかね。
コンクリートで固められた剛健な架道橋です。
山田川橋梁を思い出しますね。
規模は大分違いますが。

ここも名前がわからないので、仮称とします。

河原市架道橋(かわらいちかどうきょう)

しかしこの探索の本命はもうそこまで迫っているのです。
これが見たかったから、この探索を早めたといっても過言ではない!

耳川(みみがわ)

九州のほうが有名ですが、こちらも列記とした耳川です。
耳川水系の本流の2級河川。
美浜町最大の河川でもあります。
その下流を渡るのだから生半な橋では無理なはず。

最大規模来た!!

橋脚5本、6径間!
堂々たるものです。
ここの何が素晴らしいって、
真下まで車で通れるのはポイント高い

凄いマニアックな写真が撮れそうです。
まぁ僕としてはそういう方面にはあまり興味惹かれませんが。
しかし違うものを観察するにも絶好の位置取りです。

これもんですよ

下のネットは登ろうとする奴防止でしょうね。
いやちょっとやってみたいもん。
確実にアウトでしょうけど(汗。
プレートガーダーの中はこんななってるんですよ、皆さん
これはいい勉強になるわ。
なかなかこの近さでこの角度では見られませんから。
そしてここまであえてスルーしてましたけど。
見逃せませんよね。
つうか個人的にはこいつこそが本題。

この石造橋脚は見逃せんでしょう!!

これはいいものだ。
非常に剛健かつ緻密に作り上げられているのが良くわかります。
なんせ現役なんですから。
敦賀の橋脚群とも共通点を感じる、小浜線ならではの光景のひとつといえるでしょう。
橋脚の基礎はこんな感じです。
沈下もないようです。
海に近いと川床が削られて沈下することが間々あるようですが、ここは立派なもんですね。
5本の橋脚はいづれも布積みで積まれていますが、レンガの積み方であるイギリス積みを意識した目地になっています。
この辺りもおしゃれさを感じさせる要因でしょうかね。
成形するの面倒だっただろうに。

耳川橋梁(みみがわきょうりょう)

小浜線美浜町区間最大の構造物。
その雄姿は国道27号からいつでも見えるというのもストロングポイントです。
やっぱりかっこいいなぁ。
耳川を過ぎれば美浜駅はもう直ぐそこ。
ここで今回の探索は終了です。
これが今回探索エリアの大きな収穫です。
やはり小浜線は橋がいい。
他にも見所のある橋、けっこうありそうですね。
また探しに行きます!

以上、小浜線の石造り建造物 敦賀ー美浜間編

この道往けば act2

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