門前橋
国宝
呼んで字の如く、国の宝。
様々なカテゴリーがある国宝ですが、その中でも寺社というのはメインカテゴリーと呼んでいいでしょう。
お城や絵画彫刻と並んで、分かりやすい国宝のカテゴリーです。
ただ、福井県には寺社が多い割には国宝というのは2つしかありません。
それは共に一つの寺院にあります。
明通寺(みょうつうじ)
坂上田村麻呂によって建立されたという伝説を持つこのお寺。
1200年以上の歴史を持つ古刹です。
そんなお寺には歴史あるものが当然あるのですよ。
レポスタート!
偶然のエンカウントは久しぶり!
あるかもとは思っていましたが、やはりありましたか。
立地的にはあってもおかしくない場所です。
小浜市(おばまし)
若狭の小京都と呼ばれるお寺の多い土地柄です。
明通寺の本尊は薬師如来です。
今いる場所は県道の旧道。
福井県道23号小浜朽木高島線
(おばまくつきたかしません・レポ未)
ご多聞に漏れずこちらも県境付近で分断している県道。
点線すらありません。
近くで見てみたら・・・、
これは掘り出し物かもしれない!!
昭和3年9月竣工
戦前どころか、大正に片足突っ込んでる!!
こいつは古橋だ。
昭和一桁はなかなかお目にかかれません。
シンプルながら独創的な欄干
こういう遊びが今は少ないですよね。
凝らなくてもいいんですよ。
遊び心があれば。
この継ぎ目の粗さもまた味ですよ。
今なら怒られそうですが。
これはこれで。
当時は綺麗だったのかもしれませんしね。
下流側に見えるのは現道の橋。
ちなみに同名です。
こちらが上流側。
右手側に明通寺があります。
もう少し奥には棡橋(ゆずりばし)という現参道の橋があります。
もともとはこっちだったんだからな!
そろそろお名前を知りたいと思ったんですが・・・
読めないね・・・
しかし立地と地名、感じの雰囲気で読み解きました。
「茂」だろ、これ。
つまりは・・・
門前橋(もんぜんばし)
それがこの橋の名前です!
一瞬分かりませんでしたが、これは読めます。
松永川(まつなががわ)
松が枩になってるパターンの奴です。
これは現代ではあんまり見ませんね。
他には峯、嶌なんかがありますが・・・。
そして先ではすぐに現道と合流します。
旧道自体は非常に短いものです。
・・・というかこの橋が原因かも・・・
昔からの名残か、明通寺のバス停は橋の袂にありました。
こういうのはいいですね。
雨降ったら待つとこありませんが・・・。
県道23号はここから池河内まで進み、そこから林道となり山を彷徨い、ぶっつりと切れます。
いつか本当に高島市に入れるようになる日はくるのか。
おにゅう峠が一般的には使えない以上、需要はあると思うんだけどなぁ。
小浜と高島って近くて遠いよね。
古刹の門前橋
それは実用性と機能美を兼ね備えたシンプルな橋でした。
昭和3年という時代にこの道幅。
お寺の勢力が伺えますね。
明通寺にお越しの際には、是非お立ち寄り下さいませ・・・。
以上、門前橋編
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