鷲崎越
ここも峠だったのねシリーズ。
久々の福井県道、しかも敦賀市内にまだあったようです。
実はここ、僕としても気になっていた場所。
本当は名前のある峠だったんじゃないかという疑惑でしたが、このたびお名前が判明したのでレポにこぎつけました。
何はともあれ・・・、
レポスタート!
現在地は敦賀市沓(くつ)。
敦賀半島東岸の中央部あたりです。
敦賀三山の一つ、西方ヶ岳(さいほうがたけ・764.1m)の麓です。
地図をご覧ください。
青が現在の県道、そして赤が旧道。
非常に分かりやすい状態となっています。
当然今回紹介するのは旧道。
早速行きます!
左折するのが新道、やはり通行料はこっちのほうが圧倒的に上です。
まぁもともと冬場はそれ程、通行量の多い道ではありませんが・・・。
福井県道141号竹波立石縄間線
(たけなみたていしのうません)
白木峠で登場済みですが、あそこは分断区間の反対側。
同じ道の印象はありますが・・・。
いかにも山へ向かっていく地形。
峠を予感させる道筋です。
ちなみに右側はすぐに敦賀湾。
岬の名は小崎(こさき)といいます。
小崎を形成する小山は地図で見ると小さな丘ですが、実際は立派な山。
等高線が密で非常に急峻です。
県道はその脇をそろそろ登っていきます。
さほど標高は高くありませんが、平地よりは雪が残っている印象。
じわじわと標高を上げていきます。
ある程度の標高まできたら、丁度いいポイントまでトラバースするルーティングです。
ただ基本的に岬にはみ出た小山を越えるための峠道。
それ程標高も高くありませんし、距離も長くはありません。
鷲崎越(わしざきごえ)、着。
標高51m、低いように感じますがスタートが標高1,2mですから、比高としてはなかなかのもんです。
小崎の北にひょこっと飛び出た岬の名前が「鷲崎(わしざき)」と言います。
鷲崎のある鞍部を越えるから鷲崎越え、別名として沓(くつ)集落に抜けるので沓峠(くつとうげ)とも呼ばれるようです。
峠には小さな広場があり、お地蔵様がいらっしゃいました。
手を合わせていきましょう。
微妙に気付かれにくいところにいらっしゃいますね・・・。
訪れる人は少ないのか、少し寂れた印象・・・。
県道が旧道となっても、この道を守っているお地蔵様。
大切にしていきたいですね。
さて、実は下りは短いのです。
勾配としてはこちらのほうが急。
寄り道せず、一気に下りにかかります。
右手にあった鷲崎はすぐに後方に。
行く手に手ノ浦の海水浴場が見えてきます。
林道らしき道が分かれてますが、これは携帯の電波塔へのアクセス路のようですね。
確かにこの辺は電波悪そう・・・。
大きなカーブを曲がりこめば・・・、
壮麗なり、敦賀湾
そしてこの景色はこの旧道の終わりを告げるものでもあります。
これが新旧合流地点。
折角ですし、新道を通って帰りましょう。
このまま戻っても芸がありませんし。
こういう構図大好き
新旧道が仲良く並んでいます。
しかし別れは一瞬です。
鷲崎トンネル(わしざきトンネル)
新道を開通させるのに必要不可欠だったトンネルです。
2014年竣工のこのトンネル、まだまだ若々しいですね。
トンネルを使えばやはり一瞬。
そして出た場所は旧道からはかなり離れた位置です。
西寄りの山側ですね。
そして最初の写真の交差点に帰ってきました。
非常にシンプルな新旧道の構図です。
なにより、ここの名前が分かってよかったです。
敦賀の知られざる峠、また一つ掘り返すことが出来ました。
以上、鷲崎越編
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