石山坂峠 前編
さて、前年から引き続き、福井県内の県道峠の取りこぼしを拾っていきましょう。
今回は嶺南方面の峠を紹介させていただきます。
近年、急速に道路状況が改善しているこの峠。
旧道も気になるところですが、まずは紹介ということで・・・。
レポスタート!
上の交差点を右折するのが今回の目的の道。
福井県道16号坂本高浜線(さかもとたかはません)
坂本は明治まで残っていたこのあたりの字。
遠敷郡奥坂本村(おくさかもとむら)、口坂本村(くちさかもとむら)が明治22年まで存在していました。
上下と同じような感じで奥口が使われる例ですね。
奥が上に、口が下にそれぞれ対応しています。
長閑な山村。
そんな言葉が良く似合う口坂本集落。
点在する農家には今も人が常住しています。
奥に行けば行くほど、廃村に片足突っ込んでいる気がします。
伊勢峠でも見た廃村、その変遷を見ているようです。
そしてこの看板。
そうそう僕は長閑な山村を見に来たわけではないんですよ。
そういう道路風景を見に来たんですから。
期待してるよ!
ススキ野原がいい感じです。
僕は季節の中では秋が一番好き。
肌寒いくらいがちょうどいいのです。
そして探索においても秋は良い季節です。
特に徒歩での探索には最高です。
ただ秋は毎年仕事忙しいんだよなぁ・・・。
恐らく昔はもっと多くの民家が建ち並んでいたのでしょう。
そういう意味ではやはり過疎の足音は明確に忍び寄っています。
2040年には896の市町村が消滅するというデータ。
このまま何も手を打たなければ、日本中でこのような現象が起こるのでしょうね。
しかしいよいよ山肌は迫ってきました。
これはもう粘るのも限界でしょう。
じわじわと標高を上げていきますが、いっこうに変化しない道。
不安になってきました・・・。
いや道としてはいいんだけど・・・。
この道の県道ナンバーは「16」。
つまり立派な主要地方道。
時代の流れは主要地方道に険道など許さないということか。
確かにこの道は見た目以上に重要な路線。
改良も致し方なしか・・・。
枝分かれする林道がいくつか散見されます。
この先も気になりますが、今日はちょっと行く時間はないなぁ。
あの道めっちゃ気になる。
工事用道路と林道がつながったみたいな感じですかね。
気になりすぎるな。
そして現れたのっぺりとした隧道。
石山トンネル(いしやまトンネル)
これが石山坂峠の現在の姿です。
トンネル脇には旧道っぽい道がありますが、これはフェイクの林道。
旧道はもはや跡形もなく廃道になっているとのことです。
これはいずれその真相を解き明かしたいやつですね。
気になります・・・。
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