石川遠征第6弾 曽々木海岸旧道群 廃道の夕暮れ編

曽々木隧道脇から伸びる怪しい小道。
これこそが江戸道を利用した遊歩道・・・だったもの。

もう遊び感覚でこの道に突っ込むことは難しいでしょう。
いきなりこの状態ですから。
海の廃道だからまだいいものの、山の廃道だったら絶対御免被りたい崩れ方。
この手のものは舗装の下が抜けることで自重に耐え切れず、崩れ落ちることで起こります。
つまりは永らく手がつけられていないということ。

より廃れ具合が増したね・・・

夕暮れの海の廃道。
よく似合いますね。
メランコリックな気分になります。
ここには崖の中腹(とはいってもすぐ近くですが)に1本。
そして今歩いている崖下に1本、旧道が残っていました。
これはかつての線形改良の後でしょう。
感覚的にですが、崖下道のほうが古い印象を受けました。

高さがないのでそれほど怖くはありませんが、なかなかスパルタン。

落ちたらそれなりのケガはするよ。

つうかすれ違いどうすんのこれ。

ここが合流地点。

左の岩肌から旧道は降りてきています。

旧旧道はこう見るとより海に近く危険度も高さそうですね。

まさに辛うじて・・・

しかし西向きの探索なので逆光がすごい。

僕のカメラでは対処できないレベルです。

右は海、左は藪

前門の虎後門の狼といったところですか。

どっちに寄っても結果は擦り傷です。

振り返ればこの道がいかに苛酷な環境を生き抜いてきたかがわかります。

海による破壊と崖による埋設。

その両方から生き抜いてきたのです。

現場ではさすがにもう少しはっきり道の形は読み取れますが、写真だとどこが道だかわかりにくいですね。

この写真から道が見出せるかどうかがこの道を進む資格があるかの分かれ目です。

ここで階段が現れました。

ここだけは比較的破壊を免れています。

そしてこの次に非常に印象的な光景が待ち受けていました。

斜陽に映える切通し

これはおそらく江戸時代から変わらない道路構造物でしょう。

風化で鑿の跡などはうかがえませんが、明らかに人工的な地形。

この旧旧道区間でも非常に目立つ遺構です。

そしてここに来て初めて、「今も人を通そう」という意図を感じるものが現れました。

それがこの木橋。

レベルとしては明らかにヤバイですが、崩落した路面をまたぐ桟橋のような扱いで架橋されています。

体重かけて大丈夫なんだろうか・・・。

僕はやめときましたけど、勇気ある方はいかがですか?

ボキッといっても怪我ですみそうですよ(ぇ。


古道が遊歩道に化けてきた・・・

しかし八世乃洞門の遊歩道に比べると作りがいささか古めかしい。

それも廃の香りが漂っています。

!!!!

間違いない。

ここはまだ廃道だ・・・。

この道往けば act2

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