石川遠征第1弾 七海隧道群 煉瓦に呼ばれて編

先日の富山遠征の最後、僕はこう言いました。
「案外近いも・・・」

しかし、知ってしまいました。
北陸の懐は深い。

つうか能登半島恐るべし。


めっちゃ遠かった・・・。
というわけで初の本格的な石川遠征は能登半島から紹介します!
それでは早速・・・、
レポスタート!
最初にご紹介するのは、当初の予定には全くなかった物件。
ここは珠洲市(すずし)を目指す今回の旅では、よっぽどマニアックなルートじゃなければ、まず間違いなく使うであろう路線にあります。

国道249号

石川県七尾市(ななおし)を起点に県庁所在地である金沢市(かなざわし)へ至る路線。
しかしこの道の存在意義は、七尾と金沢を結ぶことではなく、国道160号と合わせて能登半島を周回するというところにその重要さがあります。
しかも半島北側は国道249号の独壇場といっても過言ではない状態です。
地名としては、この趣味をしているとけっこうな頻度で名前を聞く町にあります。

鳳珠郡穴水町(ほうすぐんあなみずまち)

穴水町の中心部から東、つまり靴下に例えられる能登半島のつま先方面へ進むと現れるのがこれらのトンネル。
能登道路から国道249号に降りてくると割りとすぐに現れます。

七海隧道(しつみずいどう)

穴水町中心部から順に第一から第三までが存在する隧道群です。
その中でも僕が違和感を感じたのは第二、しかし確信が持てなかったのと先を急いでいたのでスルーしたのですが、第三トンネル通過後に確信へと変わり急遽探索開始となったわけです。

これは見逃したらアカン

まず間違いなく旧隧道。
2つ揃って仲良く並んでいます。
つうかこいつ・・・、
ただの旧隧道だと思ったら・・・、
まさか・・・

マジかよ・・・!!

煉瓦隧道だと!!!

旧七海第三隧道

(しつみだいさんずいどう)

そしてはっと思い出す。
ブロトモのクイックさんがレポしてた隧道はここなんじゃないかと。
いやぁこの前に立つまで全く気付きませんでした。

煉瓦の隙間からそこそこ太い木が生えてますが、それ以外は堅牢そうです。
ど根性杉・・・。
ピラスターや笠石を備える、かなり立派な煉瓦隧道。
しかしいつ頃の竣工なんでしょうか。

恐らく明治隧道なのは間違いなさそうですが・・・、流石に石川県の廃隧道の机上調査には限界がありまして、その資料が見つかりませんでした。
ご存知の方、教えていただけると助かります・・・。
扁額は無し。
しかし笠石、帯石などは全て完備しています。
扁額が無いのはなんでなんでしょうね?
何か深い理由でも・・・。
鉄道由来じゃなさそうですが・・・。
さて、それでは洞内へお邪魔しましょうか・・・。
なんか人の痕跡が・・・
それも結構前っぽいな。
酒盛りでもしたのか・・・?
しかしよくよく見れば明らかにダブルトラックが残っています。
まぁ廃なのは間違いないんでしょうが、車の通行は可能ってこと?
この先になんかあるのか?
側壁には石材が使われていますが、これってコンクリートブロックじゃないよな?
なぜか現地では確認しませんでしたが、あまりのきれいさにその疑いが出てきました。
う~ん、わからん・・・。

最後に素掘り来たぁ・・・

やたらゴール前が暗いと思ったらそういうことでしたか。
荒々しい岩肌がかっこいいですね。

つうかこの隧道上部の空間の広がりって・・・、
ゴッソリ逝った跡なんじゃ・・・。
もともとこんな広い空間は要らないでしょう・・・。
横幅は同じだし・・・。
最後に再び煉瓦の巻き立てが復活。
ここまでくれば最後の難関を乗り越えるだけ。

ぐっちょぐちょだぜ!!

足首まで泥まみれ!
長靴必須です!!
抜けた!!
それ程長い隧道ではありませんが、なかなか盛りだくさんでした。
やっぱ煉瓦隧道はいい。
いい味出てる!!
個人的にはこちら側、東口の方が好みです。
廃れ具合と煉瓦の色合いがいい塩梅でマッチしてます。

さて隧道は満喫しました。
次はこの先・・・、
このさき・・・(笑)

この道往けば act2

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