三重遠征第3弾 津興橋

さぁ次の変わり者のお出ましです。
車道橋歩行者用橋ときて、ここで再び車道橋となります。

これまでとはちょっと毛色の違う橋。
まぁ見てもらいましょう。
レポスタート!
ここは三重県津市の中心部、その海側に位置する地域です。
目的の橋が架かるのは最も河口部に近い位置。
つまり一番川幅が広がる地点です。
この橋が架かる道。
その名は、この橋の異形さの原因となっている過去を如実に示しています。
だからご紹介は後回し。
まずは見てもらいましょう。

なにあれ

こんな間近で見るのは初めてですが、見覚えはあります。
しかし車道橋で、この形式を見るのは初めてです。
・・・正確には2回目か・・・。

下路プレートガーダー橋

鉄道橋梁としてはさして珍しくない構造ですが、車道橋としては非常に稀。
理由は言わずもがな。
この圧迫感はなかなか味わえるものではありません。

リベットかっこいい!!

これはたまらんな。
この形式の橋をこんな間近に見る機会はあんまりないですし。
なんか隙間あいてましたが、構造的にはいいんだろうか?
この辺は詳しくないのでよくわかりません・・・。
この異形の橋はもともとの橋の経緯を知れば、その由来がよくわかります。
現在僕があるいているこの道。

近鉄道路(きんてつどうろ)

これは道路の正式名称ではなく、通称です。
その為、起点や終点といった概念はありません。

1961年に廃止された近鉄伊勢線の廃線跡を利用して整備された道路。
そこにあった橋梁はほとんどが架け替えられていますが、ここだけは当時のまま残っているのです。

岩田川橋梁(いわたがわきょうりょう)

それが当時の彼のお名前。
しかしそれは過去の名前です。
近鉄道路の道路橋として、彼は新たな名前を授かっています。
今の彼の名。

津興橋(つおきはし)

一応こちらが正式名称。
岩田川橋梁の方が知られてますけどね。

渡りきった!

複線の中央のガーダーには反射板が取り付けられてます。
まぁぶつかるやつはいるでしょうね。
ここから伊勢湾まで、もう橋はありません。
紛れもなく岩田川最後の橋。
それがこの津興橋です。
赤錆た鉄。
これには男のロマンを感じます。
これに関しては現役だからこそなお良いのではないでしょうか。
廃鉄ならこんなのはよく見かけますから。
折角渡ったのなら、下からも覗いてみたいと思うのは人情ですよね?
丁度良いところに下へ回れる階段を発見。
お邪魔してみることにしました。
・・・貝は採らないのでご安心ください・・・。

ベストポジション!!

鉄道橋にしか見えん!!

やっぱこいつも変態だわ。
変態認定。
おめでとうございます。
1930年竣工、渡すものは列車から車に変わりましたが、今も現役で頑張っています。
しかし、この時代はそれもそろそろ許さなくなってきたようです。

去年、2015年11月に津市はこの津興橋の架け替えを発表しました。
国道23号に並ぶ幹線道路、その重要性を考えれば致し方ないのかもしれません。
架け替え完了予定は2023年。
賞味期限は7年弱ということですね。
近鉄道路の北の端近くに位置する津興橋。
周囲は混雑しますので、探索の際は十分お気をつけて行ってください。

さぁ三重の変態地帯も残すところ(今日の所は)あと一つ!
以上、津興橋編

この道往けば act2

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