旧国道27号古橋群 粟野橋編

橋っていいね。

最近になって橋にもはまり始めた僕は、近隣の橋を漁っていました。
その過程で見つけたのが黒河川の謎の橋だったり、旧中川原橋だったりするのですが、やはりここは地元敦賀の古橋も紹介しておくべきかと思います。
由緒正しきその橋の佇まいをぜひご覧ください。
レポスタート!

この写真を覚えているでしょうか?

もうかれこれ、ほぼ3年前の記事の写真になるのか。
写真の構図や撮影の仕方などいろいろ甘いな・・・。

なにはともあれ、これは黒河峠編で紹介した写真です。
正面が黒河峠へ至る(途中からはダート林道ですが)福井県道211号、目の前を横断するのが福井県道225号です。
今回の探索目標はここを右折します!

福井県道225号敦賀美浜線(つるがみはません)

久しぶりですので、この道も紹介しておきましょう。
敦賀市(つるがし)と美方郡美浜町(みかたぐんみはまちょう)を結ぶこの県道、名前も担う役割も主要地方道で全然行けると思うんですが、なぜか一般県道のままです。
この道には公然の秘密があります。
実はこの道、旧国道なのです。

旧国道27号

起点の場所が変わっているのでややわかりにくいですが、終点のつながり方を見るとそれも納得です。
つまりこの道は旧丹後街道として、非常に長い歴史を持つ道だということです。

写真のやや複雑な五叉路。
小学校の通学路だったなぁ・・・。
ここを過ぎれば、すぐにそいつは現れます!

普通の顔してたって誤魔化されんぞ!!

粟野橋(あわのばし)

しかしものっすごいスキューしてるな君は。
この低い欄干、人工石の風合い。
只者ではない風格を感じます。
可哀そうなことになっている敦賀側の親柱。
まぁ現存してるだけマシか・・・。
架かっている川は野坂川(のさかがわ)という、敦賀市西部を流れる井ノ口川(いのくちがわ)の支流です。
決して用水路ではありません。
川です川。

ほらサギいるでしょ??

形式としてはガーダー橋ですが、これだけのスキューって結構珍しいかも。
古い線形に合わせたから、どうしようもなかったんでしょうが。
下流側の親柱の前から上流側を見るとスキュー具合がよくわかります。
そして親柱の内側になんか発見!

昭和15年竣工

竣工年そこにあったか!!
完全に盲点だったよ。
そういや過去にも一の瀬橋でこのパターン見たな。
まさか敦賀市内に同じものを見ることになるとは思いませんでした。
この水道橋が邪魔して上流側は横顔見れませんでした。
ごついけどこれなんだろう?
小学校のとき、ここ綱渡りして怒られたなぁ・・・。

この控えめながら揺るぎない姿。

昭和15年と言えば日独伊三国同盟が締結された年。
その時からここにあり続けるのですから、この小さな姿に貫禄を備えるのは当然かもしれませんね。
現在も県道の橋として現役。
本当に稀有な存在です。

しかしそんな稀有な橋が・・・、

他にもまだあった!?

この道往けば act2

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