滋賀県道533号白谷野口線
滋賀県道533号白谷野口線(しらたにのぐちせん)
峠を越えて下っていく道の途中から、わざわざ谷を沿うように登っていくこの道。
僕は初めて見たときから変な奴だと思っていました。
しかし丁度、この道を通る事情もあり(前回のあいつのせい)、攻めてみることとなりました。
ではレポスタート!
国道161号からの分岐直後の白谷野口線の姿です。
交差点の写真も撮りたかったのですが、現在工事中でまともな写真が撮れませんでした。
冬はこの橋の上で冬期通行止めが敷かれます。
しかし県道としてはなかなかの細さ、この先に県道指定された理由があるのか不安になるスタートです。
まぁスタートとはいっても、ここは終点なんですが。
いい感じでくねってます。
カーブミラーがあるところはまだいいんですが、場所によっては当然のようにありません。
しかし滋賀県て真ん中を琵琶湖に占拠(笑)されてて、それほど広いわけじゃないのにやたら県道多いですよね。
福井県道は250本ほどしかなかったような気が、533号なんて数字は福井じゃ見られません。
しかしそのせいなのか、意味不明な県道も多い気がする。
特に長浜あたりの県道は死んでるイメージが強いですね。
楽しませてくれます!
今度、滋賀県険道巡り遠征でもするかなぁ。
滝、ちかっ!!
普通に水しぶきかかるじゃん。
つうか増水したらどうするんだ?
道が滝つぼになるぞ!!
み…見てみたい・・・(死にます)。
眼下には先ほど分かれた161号が、わずか500m程度の距離でこれだけの高度差。
相当気合い入れた線形で登ってる証拠です。
ちなみに写真に写っている鞍部は「追坂峠」。
この峠は日本海側から来た人に初めて琵琶湖を見せてくれる峠として有名です。
道の駅もある「近代風峠」といったところでしょうか。
そして無名峠に着。
いろいろ探してみましたが、どうしてもこの峠の名前は出てきませんでした。
名こそ無いにせよ。
これは美しい峠。
左右の掘割が道の存在感を際立たせ、苔むしたコンクリートが人の業を感じさせます。
勝手に命名させてもらえるなら「在原峠(ありはらとうげ)」(地名より)と名付けたいと思います。
峠を抜けるとなんとそこには集落が!
在原集落は茅葺の里として有名で、写真右にもそのうちの一軒が写っています。
昭和初期にタイムスリップしたような景色に心が洗われます。
そしてこの集落、なんとあの在原業平(伊勢物語の主人公、歌人)の墓がある集落との一説もありまして、業平そばなるものがいたるところで売られておりました。
ちょっと食事時じゃなかったので自重しましたが。
在原集落を抜けると唐突に道がよくなりました。
まぁ集落の人にしてみりゃ不便ですよね。
峠側にはあまり用はないので、隣の集落への道を改良するというのはわかる判断です。
そして滋賀県道287号小荒路牧野沢線にぶつかり、今回の旅は終わりました。
この県道、福井県に最も近い滋賀県道でして、敦賀からのアクセスは比較的容易なのです。
在原集落は険道を抜きにしても大変美しい所でした。
ぶらっと訪れてみてはいかがでしょうか?
以上、滋賀県道533号白谷野口線編
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