七里半越
このブログで紹介する峠や道と言うのは、大概一般人が避けるような場所といえます。
国道と言っても迷走してたり、つづら折れてたりして、交通手段としては、落第と言えるようなものばかりです。
そんな中、今回紹介するのはなんと直轄国道!
直轄国道とは国土交通省が地方支分部局(地方整備局)を通じて、管理している区間。
ようするに500以上ある国道の中でもエリート国道!
そんなエリートさんを泥だらけのてぃーだくんで疾走してきたレポをここで紹介します。
国道161号
福井県敦賀市を起点に滋賀県大津市へ至るこの国道は、先に言った通り天下の直轄国道です。
もともと敦賀市は交通の要衝として知られており、鉄道では小浜線の接続駅。
海上交通でも北海道や韓国、ウラジオストック等へ向かう港をもち、高速道路は2014年にジャンクションが接続される予定です。
そして肝心の国道は
国道8号(直轄国道)
国道27号(直轄国道・起点)
国道161号(直轄国道・起点)
国道162号(終点・重複)
国道476号(終点)
3本の直轄国道が市内を走り、4本の国道敦賀を起点、もしくは終点としているのです。
詳しく調べたことはありませんが、道路地図を眺めるのが趣味の変人から言わせてもらえればこれはかなり珍しい。
「北陸の玄関」と呼ばれるのは伊達ではないということですね。
さてここはかつて嶺南で最も混雑する交差点という汚名を持っていた「岡山交差点」です。
現在は2008年に国道8号敦賀バイパスの全線開通によって、幾分かは緩和されたようですが、それでもこの混雑具合。
それもそのはず、実はこの交差点、国道8号、国道161号(重複中)、国道27号、国道162号(重複中)、福井県道210号津内櫛林線と計5本の国道、県道が入り乱れる交差点なのです。
しかもうち3本が直轄国道、まさにここは
国道パラダイス
マニア垂涎のポイントなのです。
そしてまたまたやってきました(笑。
敦賀市南部のレポでは100%の出席率を誇る小浜線の友情出演の時間です!
今日も相変わらず、踏切が閉まる気配がありません!
山を豪快に削って建設中の舞鶴若狭高速道路。
野坂山(敦賀三山)の生態系を心配する声があるって聞いたことあるけど、この現状を見ると確かにと思っちゃいますね。
道も自然に優しくならなきゃ。
今度は跨線橋が出現。
これは初の友情出演となる大物、JR北陸本線です。
敦賀は鉄道の町としても有名で、いわゆる鉄男さんたちをよく見かけます。
僕は道男ですか、それもいいな。
HN変えようかな。
ここで起点からずっと一緒だった国道8号と一時の別れが訪れます。
じつはここ、滋賀県における湖東、湖西の分かれ目だったりもします。
国道8号は琵琶湖の東を回り大津に至り、国道161号は同じく西を回り、大津でめでたく国道8号と結ばれます(なんのこっちゃ)。
ちなみに北陸から大津に向かうなら、1時間近く国道161号の方が近道ですよ。
高速使うよりも早いこともあるので、おススメです。
国道8号と別れてすぐに現れた跨線トンネル、名を疋田トンネルといいます。
ここは難所とまではいきませんが、国道161号を利用するドライバーには有名なポイントです。
今現在、複線化の工事が進んでいて、写真の左側で今まさに「愛発トンネル」を掘削しているとのことです。
これは交通がスムーズになっていいことです!
道はと言うと、くねくねはしていますが、2車線の確保されたワインディングロード。
快走できます。
きもちいい~。
ここまで峠の名をご紹介していませんでした。
名は体を表しますので、紹介する機会を逸してしまったというのもあるのですが。
実はこの峠、昼間は気持ちいいですが、夜は最高に厄介な峠へと変貌するのです。
この峠の名は・・・、
七里半越(しちりはんごえ)
七里半というと現在なじみの深いkmであらわすなら、なんと驚異の30km!!
疋田交差点から琵琶湖までの距離とほぼイコールです。
ようはこの峠を夜走ると現れる最大の敵は、
睡魔
緩慢な峠道でこれ以上厄介なものはありません!
30km、ず~~~~~~~~っとこんなの(笑)。
途中、ガソリンスタンドがあったり、道の駅が出来たりしたので、景色は大分変りましたが、昔はさぞ長い峠だったことでしょう。
そしてなんだかんだで(略すな!)到着。
七里半越は他にも、「山中峠(やまなかとうげ)」や「愛発越(あらちごえ)」「海津越(かいづごえ)」といった別名の多い峠です。
そして下りてきました!
と言いたいところですが・・・、実はここはまだ道半ば、写真中央に見える鞍部が「七里半越」です。
実はこの先には「追坂峠」という七里半越の峠道に内包される峠があるのですが、僕はここでいったん離脱しなければなりません。
なぜなら・・・、
REVENGEを誓ったアイツを片付けねばならんから!!
以上、七里半越編
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