三重遠征第3弾 旧長野隧道

もしあなたがgoogleで「三重県 隧道」というワードで検索をかけたとするなら、一番最初にひっかかるのは今回ご紹介するこの隧道です。


長野隧道(ながのずいどう)

三重県津市と伊賀市を隔てる長野峠に掘られたこの隧道です。

伊賀越奈良道や伊賀街道と呼ばれた頃から難所とよばれたこの長野峠。

その難所っぷりを是非ご覧に入れたい!

それではレポスタート!

さて、今回は内容があまりに多いので、いきなり旧道からスタート!(笑)

この隧道があるのは国道163号の津市、伊賀市の市境です。


撮影地点は津市側です。

そして写っている真新しいトンネルは2008年7月に開通した「新長野トンネル」。

まぁ実はここは新道掛け替えの際に新設された道で、旧道じゃないんですが。

新旧の交差点はこんな感じです。

こういう鈍角な交差点というの旧道探索の基本中の基本。

今回は旧道が掛け替えられたこともあり、道がやたら新しくて少し不安でしたが。

道路外にガードレールが見て取れるかと思いますが、あそこが本来の旧道です。

トンネルが無かった頃は線型的に素直に山肌に沿っていたのでしょう。

カーブの先で旧道は本来の旧道と合流します。

旧道に入っても道は綺麗なまま。

これは少々意外でした。


だってこの先にはアレしかないんじゃないの?

僕らのような道馬鹿はほっといて、そんなとこまで行く奴なんて少ないだろうに。

道整備し続ける必要なんてあるんでしょうか?

なんか不思議な交差点がありました。

ガードポールでふさがれてますが、この道はいったいどこに行くんだろう。


線型的には旧道っぽいですが・・・。

再合流地点が無いんだよなぁ・・・。

うぅ~ん!

非常に良い旧道線形!

沢は上流側にかわすという基本をしっかり守ってます!

個人的にはこのヘアピンカーブを振り返った景色というのが大好きです。

何が良いと問われると困っちゃうんですが、なんかいいのです。

・・・もうちょっと語彙増やす努力しよう・・・。

尾根が見えてくると轟音とともに巨大な風車が見えてきました。

長野峠の一つ南の鞍部にあたる国道165号青山峠のある青山高原には風力発電用の巨大風車が12機設置されてまして、かなり風が安定した所だということがわかります。

これがあるおかげで旧道がきれいに整備されてたんですね、納得。

そして現れました。

長野隧道

昭和18年竣工のなかなかの古株。


シャッターみたいなもので塞がれてますが、戦時中ということもあってか中々に変態的な坑口だったようです。

なんというか素掘りっぽいというか・・・。

まぁ写真は無いんですが。

隧道手前ではさすがにガードレールでの封鎖が為されていました。

突っ込んだら危ないですもんね。

しかしこの隧道、怪談話もあるくらい不気味なところだったようなんですが・・・。

なんか妙に観光地化してる!

こんな旧道の使い方はあんまり見たこと無いぞ!

阿納坂隧道くらいか?

これだけじゃなく他にも・・・、

こんなのとか・・・

こんなのとか・・・!

僕は確かに道が好きですよ。

隧道も大好きですよ。

ただなんかこういうのは好きじゃない。


観光地化は嫌いだ!

自然のまま風化していくからこそ美しい。

自然のまま人工物が森に帰っていく様が美しいんだ!!

こんな屍を晒すような真似はしてほしくない!!

まぁいい!

とりあえずは晒された屍を見分してやろうじゃないか!

とはいえほとんど見えてるし解説されてるんだけど・・・(涙。

僕にできるのはこれくらい!

・・・まぁあたり前のように闇が続くだけですが・・・。

さすがにこの隙間からは中には入れないですし・・・。


まぁいい!

津市側はこんなでも伊賀市側は手つかずかもしれん!

ワープ(現道トンネル)して反対側も拝んでくれる!!

小雪降りしきる中、到着した伊賀市側。

新しいトンネルの快適さに一瞬心奪われました(笑。

こちらも旧道はわかりやすく分岐していました。

石榑峠を思い出す分岐です。

最近はこういう形が多いのかな。

旧道区間は伊賀市側の方が短くすぐに隧道についてしまいます。

ただ道のやばさは確実にこっちが上。


抜けてます。

道が抜けてます。

前後凍ってます。

・・・死ねます。

こっちも変わらずシャッター仕立ての長野隧道です。

しかし大きな立派な扁額ですね。

勿体ない気もしますが、さっきの新トンネルの立派さを見ると致し方ないのも事実です。

そして・・・旧道脇に延びる怪しい小道・・・。


次回、序章が終わり三重の地にて、

生まれて初めての雪中隧道探索に挑む!!


初代長野隧道へ

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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