三重遠征第5弾 桜峠

さて前回「三田坂編」の最後に登場したこの諏訪集落ですが、上野盆地の外輪山に存在する小盆地という説明をしたと思います。

盆地ということは山に囲まれているということ。

山に囲まれた集落を出るには山を越えなくてはならないということ。

そう、南から諏訪集落に入った僕は北に抜ける為に別の峠を越えなければなりません。


桜峠(さくらとうげ)

全国的に見てもトップ10には入るであろう「よくある名前の峠」を目指します!

上の撮影地点から見た諏訪集落。

恐らく、写真中央右の鞍部がこの集落に入るベストルートかと思われます。


今走っているこの道も前回に引き続き国道422号なんですが・・・、なんでこんなルートをとってるの?

あの鞍部意外と険しいとか??

さて順調に道を登り始めているのですが・・・、なんかおかしい。

違和感と言いますか。

国道っぽくないぞこの道。


いくら400番台とはいえ、僕は何となく国道には国道の風格があると感じています。

ここは道幅も広いですし、見てのとおり交通量もそれなりにあります。

でもなんか違う。


カーナビで確認するとやっぱりずれてる!

どこで間違えた!!

引き返してみるとどうやらこの交差点が怪しい様子。

しかし青看板もなければ、卒塔婆おにぎりもない!

左に行くのは確実なんですが、道が2本あるんだよなぁ・・・。

これか?

こっちか??

こういうのはたいがい、勾配が低くて古そうな家が多いほうの道が正解(のことが多い)。

なぜなら国道は街道筋に沿って指定されることが多いから。

上の道は山の上の施設を目指しているようにも見えるし、ここは下だな。

正解!

冴えてるぜ!!

さっき間違えた新しい道と同じ山に取り付きだしましたが、やっぱりこっちの方が格があります。

道はへなへなですが。


さっきの道はもしかしたら将来、国道422号をあちらに指定し直すバイパスかもしれません。

地図で確認したら先の丸柱集落で国道422号に合流してましたし。

・・・ということはこの区間の賞味期限はあとわずか・・・?

一応確認しときますが・・・、撮影状態は水平です。

道が3次元的にくねってるだけなので安心ですね!!

浅い切り通しですが、僕はこういう風景が堪らなく好きです。

今にも忍者が跳んできそうですね。

しかしこんな山の上手の方にも・・・。

あるんですよ・・・。

小学校!

さすが伊賀市!

通学も修行だぜ!!

小学校の向こうもこんな感じですよ。

マジで伊賀市の小学生は忍者か。


毎日こんな山奥まで徒歩通学とか。

熊出てきても自分で倒せってか?

日本人の強靭さを垣間見た・・・。

こんな気合いの入ったヘアピンカーブを小学生がランドセル背負って登ってくるのか?

それとも他に道があるのか・・・?

わからん・・・。

小学校があった辺りが無名峠となっていて、下って来ると上記した丸柱集落に入ります。

やっぱあの小学校はどう考えてもこの集落の子どもたちが通うんだろうなぁ・・・。

集落内で2,3か所丁字路に出くわしますが、集落の方お手製の案内板で国道を辿れます。

この辺は自治区かなんかか。

そして大きな道に国道が合流すると(相手は三重県道674号河合丸柱線)、道はいっきに快走路に。

どれくらいかというと・・・。

なんか夢のようだ!

ここまで来ると実はもうすぐそこなんですよね。

桜峠、着。

標高320m、塩汲峠と同じく集落をつなぎながらじわじわと標高を上げるタイプの峠です。

桜峠は県境になっていて(実際は微妙にずれてるんですが)、峠を越えればそこはもう滋賀県です。

滋賀県甲賀市(こうかし)

実は「こうが」じゃなくて「こうか」なんですよ。

甲賀市は平成の大合併で生まれた新しい市、この辺はもともとある特産品が有名なまちでした。

それは・・・。

信楽焼!

本当に街んなか狸だらけですよ。

僕は2,3回目でしたがいまだにきょろきょろしちゃいますもん。

楽しいので一度行ってみてはいかがでしょうか?

信楽町で国道422号は別の道に重複します。

国道307号、裏白峠(うらじろとうげ・レポ未)が有名な峠です。


ここで今回のレポは終了。

狸ばかりが印象に残る(笑)桜峠でしたが、次回は今回の遠征最後のレポとなります。

滋賀県南部の変な名前の峠ですよ。


以上、桜峠編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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