三重遠征第4弾 三田坂

三重県伊賀市(いがし)

この地名を聞いて日本人なら必ずイメージするものがあるとい思います。


伊賀忍者

日本のみならずある意味世界的なイメージとなっている忍者の中で、最も有名な忍者集団の本拠地。

それがここ伊賀地方でした。


隠れ里と呼ぶにはあまりにも有名になってしまっているこの街ですが、上野盆地の中心部に位置し周囲を山に囲まれているので、周囲の国からのアクセスが難しく忍びの国としては非常に良い立地だったことでしょう。

そして盆地だということは峠が多いということ。

今回はその中の一つ、伊賀市北部の峠をご紹介しようと思います。

ここが今回のレポ開始地点。

紹介する峠が存在する道は国道、しかし三重県内でも気の毒なまでに存在感が薄い道。

国道422号

三重県中南部から滋賀県大津市に至る路線です。

国道422号は三重県内に二か所の分断区間を持つなかなかの酷道です。

しかも沿岸部に主要都市のある三重県にして中心部の山間部を進むルート取りとなっているので、峠が非常に多い路線です。

実は次回公開予定の峠も国道422号がらみだったり・・・。


写真の交差点は国道422号同士の交差点、現道は直進です。

右はバイパスというか新道なんですが・・・、

この青看は完全に騙す気満々です。


バイパスは2013年現在未完成でして、右折したところで信楽には行けません!

さらに言うならバイパスが国道422号指定なのはいいとして、

直進の道こそ現行の422号なので、こちらにおにぎりが書かれてないのはおかしい!


騙されるな!

正解は直進や!!

伊賀上野駅の前を右折し、道はいよいよ奥に見える山地に挑みます。

その前に乗り越えなければならない関門が・・・、

軒先くねくねの予感!

国道にある踏切ってなんか好きなんですよね。

喧騒を忘れた長閑さとか。

七里半越を思い出す長閑さです。


ちなみにこれはJR関西本線の踏切です。

結構大物やないか!

おにぎりにつけられた「幅員減少」の注意書き。

国道としてどうなの?という疑問を挟む余地すらありません。


1.5車線、離合個所少なめです。

事実僕はここでバックして対向車をやり過ごしました。

山に向かって一直線!

う~ん潔い!

このまま山道区間突入です!!

しつこいまでに現れる幅員減少の文字。

どんなもんかと思ったら・・・。

なかなかやってくれてる!!

これ分断区間が2つもある国道上じゃなかったら、結構有名になっててもおかしくないレベル!

というかこの苔むした切り通しとか惚れてまうやろ!

惜しむらくはここにおにぎりを立ててほしかった!

この光景におにぎりが立ってたら、この光景を2013年のベストピクチャーに選定するのに!(撮影日1月3日)

そんな素敵な切り通しを持つこの峠の名をそろそろ明かしましょう。

三田坂(みったざか)

読みに関しては「みたさか」でもいいんだとか。

しかしいいなぁ、三田坂・・・。

いいな!三田坂!!

僕の琴線をくすぐる景色が数多くちりばめられている!

特にここなんておにぎりが設置されてるじゃないか!!

お前、わかってるな!!!

古ぼけたガードレールの向こうには伊賀市の街並みが見えました。

かつては多くの忍者たちも同じ場所から町を見下ろしたのかもしれませんね。

古き線形をよく残す非常に良質な峠です。

そして昭和の国道の雰囲気をよく残す、明るい山道を越えた先には・・・。

三田坂、着。

標高353m。

かつては伊賀忍者と並ぶ有名な忍者の里、甲賀の国との交流を支えた峠道です。

首なし地蔵ってのは聞きますが、首なしおにぎり(?)は初めて見ました。

・・・超こええ。

下りはほんのちょっと。

ここは伊賀の中でも最も滋賀寄りに位置する集落の一つです。


伊賀盆地の一段外の別の盆地といった雰囲気のある場所ですね。

忍者にはうってつけか・・・。

あの笹藪のえぐれは・・・。

あそこで離合しろってことですか・・・?

峠から下るとすぐに、「山のたまご」なるレストランがありました。

地元の人の間では結構有名らしく是非寄ろうと思ったんですが、無念の正月休み(あたり前)。

卵も売ってませんでした・・・。

そして工事中のバイパスと合流です。

このバイパスはそのまま「三田坂バイパス」というんですが、看板を見たら平成20年完成予定となっていました。

・・・なんか大人の事情があるんでしょうね・・・


しかしこの合流は恐ろしい。

合流というか、逆から来たらただの幅員減少!

片側1車線の快走路からこの仕打ちは酷過ぎる!

さてここが上記した盆地、諏訪集落です。

道は一直線に過ぎていきますが、ここにはある落とし穴が・・・。

それは次回のレポに回すとします。


酷道ネタでもあんまりこの辺は取り上げられないですしね。

じっくりやっていきます。


以上、三田坂編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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