海津大崎の隧道群 後編
さてなんともノスタルジックな雰囲気を醸し出す商店から東に目を向ければ、そこには僕の本来の目的が控えています。
1号隧道の雰囲気も好きでしたが、僕はこいつの姿も結構好み。
大崎3号隧道(おおさき3ごうずいどう)
この重厚感、いい!
石作りのポータルはこうでなくちゃ!
根っこ零れてます。
この重厚感の最大のファクターはなんといってもこの根っこ。
歳を重ねなければ出ない味わいです。
これが石造りのアーチと合わさって、なんともいい雰囲気を生み出しています。
東口は・・・、
なんか違う!!
なんだこの似非石積みは!!
こんなもんで、騙せると思ってんのか!!
まぁ景観を壊さない為の配慮なんでしょうが、西口があまりに良かったので正直ゲンナリ。
しかし相変わらず統一感ないなぁ・・・。
3号隧道と4号隧道の間にあるラミネート。
「止山 十一月末まで立ち入りできません」
普通逆じゃねえの?
危ないから入山禁止なら冬は余計ダメなんじゃ・・・?
と思ってたら、「止山」(とめやま)というのは、山での狩猟や採取を禁ずる為に、持ち主以外の入山を禁止するものと調べがつきました。
それなら冬場はOKで、春夏秋はダメな理由がわかりますね。
しかし入口わかりにくすぎ・・・。
その先には鏡のように同じようなポータルの隧道が。
大崎4号隧道(おおさき4ごうずいどう)
対面で似たようなポータルが並んでるので、ある意味ここは統一感あるかも。
まぁ所詮、似非ですが。
やたらと壁に寄っている4号隧道東口。
まぁ実際は落石防止ネットがだいぶせり出しているからそう見えるだけなんですが。
ちょっと異様ですね。
異様と言えば・・・。
この異常に手の込んだ翼壁はなんでしょうか?
良く見るとスパンドレルは布積みで茶色がかった石材に対し、翼壁は谷積みで灰色がかった石材が使われています。
この統一感の無さが示すものは、翼壁は当時のままなんじゃないかという疑惑。
昭和初期竣工のこの隧道、これくらいの加工は可能だったんじゃないでしょうか?
突飛過ぎ?
ここまでは約50mおきに連続していた隧道ですが、4号と5号の間は少し距離があります。
相変わらずのレイクサイドロードを快走できる区間ですね。
しかし海津大崎の隧道群はあくまで5本。
大崎5号隧道(おおさき5ごうずいどう)
大トリの登場です。
ロックシェッドの限界値とも言える短いシェッドを持つ5号隧道。
まぁでも設置されてるからには意味あるんでしょう。
まさか看板つける為だけに作られたわけじゃあるまいし。
東口はこんな感じです。
1号隧道と背反する形のこのポータルには、同じく高さ制限の看板が張り付いていました。
バーに取り付けられてるわけじゃなく、ポータルに貼り付けられてるのが特徴的ですね。
そしてこの隧道群、唯一はっきり読み取れる扁額に出会いました。
ここまで僕は「大崎」と書いてましたが、正しくは「大﨑」だったご様子。
失礼いたしました。
2,3,4号はポータルがはっきりしているので、確実に扁額は無かったです。
1号隧道の西口はコケやらなんやらではっきりしませんでした。
もしかしたら1号の西口、5号の東口で5連で一連の「大﨑隧道」としているのかもしれませんね。
こういう所って全国的には他にもあるのかしら?
これで隧道区間はおしまい。
しかし折角ですから県道の終点(起点)までレポします!
5号隧道からいくばくも走らないうちに、高島市から長浜市に突入です。
しかし高島と長浜が隣って・・・、10年前からじゃ考えられませんね・・・。
(昔は琵琶湖の対岸同士でした)
僕の地元、敦賀市には海水浴場がたくさんあります。
琵琶湖で泳ぐのは当然海水浴じゃありません。
初めて見ましたが・・・、
水泳場って言うんですね。
まぁ湖水浴ってのもおかしいのか?
なんかわかんなくなってきた・・・。
そして終点。
ぶつかった道は国道303号です。
これで大崎の隧道群はレポ完了!
これで雪も見納めかなぁ?
冬はなかなか行きたい所にも行けず、身近な県道の隧道狙いになっちゃいましたが、そろそろ峠も本格始動ですね。
さらに今年は念願のものもゲットしたのでこうご期待!
以上、海津大崎の隧道群編
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