紀伊半島遠征 国道425号 酷道の女王編

全部で20編にも及んだこの国道425号全線走破レポ。

それもいよいよこのレポで終了です。

ちょっと寂しいもんですね・・・。

それでは早速トンネルから!!

長尾トンネル(ながおトンネル)

芦廼瀬隧道でも話しましたが、トンネルと水力発電所はセットみたいなもの。

ここにもあります。

尾鷲第1発電所

このご時世、水力発電所も頑張ってます。

クチスボダム

重力式とロックフィルのコンバインダムという非常に珍しい形式をとるダムです。

手前の傾斜がロックフィル、中央が重力式ですね。

ダムマニアの方から言わせれば、坂本ダムや池原ダムよりこっちが見たいと言う人もいるそうです。

ちょっとこの辺は僕にはわからないですが。


ちなみに近くの林道に「口窄林道」というのがあったので、ダムも漢字表記すれば口窄ダムとなります。

なんかやだな・・・。

ここでかなり大きなゲートが現れました。

正直これが締まっていたら、僕はその場で舌を噛みちぎりたくなるほどの絶望を味わったでしょう。

逆側にこんなんあったっけ??

しかし何はともあれこれで危機は去ったということです。

時刻は17時30分、いよいよ日も陰り薄暗くなってきました。

迂回してたと思うと・・・、心底恐ろしくなりますね。

ここでは蛮勇が功を奏したということでしょうか。


写真は三重県道760号南浦海山線

国道425号が三重県で初めて出会う県道です。

・・・この先で通行止めになってたら迂回路にしようと思ってた道でもあります・・・。

そしてやってきました。

最終区間のメインディッシュ。

坂下隧道(さかげずいどう)

大物の雰囲気満点!!

くそ!ぶれてやがる!!

(写真を撮るのが)早すぎたんだ!!

そんなナウシカネタを言いたくなるほどぶれちゃった写真。


いや、流石に急いでたんですよ・・・。

四日市で家族乗せて、敦賀まで帰らにゃならんので・・・。


とにかく坂下隧道は明治44年竣工の煉瓦隧道。

やっぱ明治隧道はいいなぁ。

華がある。

ピラスターこそ無い物の、笠石、帯石、デンティルを有する鳥居型隧道です。

実はこの隧道、完成当初有料道路だったらしい・・・。

途中トンネルみたいな感じか?

中は素掘りにコンクリート吹きつけ仕様。

竣工当時は当然素掘りだったのでしょう。

明治隧道では隧道のウィークポイントである、坑口付近のみ煉瓦などで補強するというのはよく見られます。


実はこの坂下隧道。

旧隧道の存在が確認されています。

廃道の先に現れるその御大は明治33年竣工の楯状迫石を持つ近代土木遺産Cクラスという大物なのですが、先述の理由によりあえなくスルー!(後日探索レポはこちら!

そんな話をしてたら・・・

変態来ちゃった!!!

坂場トンネル(さかばトンネル)

見た目と通り抜けたときのインパクトが凄過ぎて、坂下隧道と同年代かと思いましたが、実は昭和33年と至って普通のトンネルでした。


一応説明すると、ヘアピントンネルとでもいいますか。

ヘアピンカーブの途中にトンネルが位置しているせいで、見通しがこの上なく悪い。

まぁこれのおかげでカーブはちょっとはマシになったのかも。

個人的にはものすごい衝撃でした・・・。

坂場トンネルの先では、起点側の国道全域に対する注意喚起がこれでもかと並べられていました。

うん、間違えなくこの措置は必要だよ。

街や~~~!!!

大きな道にぶつかったらここを左折します。

この道は紀勢自動車道尾鷲インターチェンジへのアクセス路。

アクセス路が国道に転用されてるようです・・・(汗。

ただいま、国道42号!!

紀伊半島の沿岸部をぐるっと回ってきた42号と一直線に横断してきた425号がついに再び出会う瞬間。

この瞬間に長い長い国道425号の旅は終わりを迎えたのです。

これが全線踏破の記録!!

走行距離231km(迂回含む)

ガソリン休憩1回

水分補給(自動販売機・道の駅)2回

寄り道3回(廃吊り橋、柳本橋、葛川隧道)

総探索時間10時間


目標は無事達成されました。

国道425号全線制覇は完全に成し遂げられたと言ってよいでしょう。

しかしやり残したことが多いのも事実です。

ここは必ず、いずれまた来なければならない地となりました。


再戦を誓って!!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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