滋賀県道285号中河内木之本線 元凶現る編

ついに現れた開かずの県道の元凶。

3年前に発生し、この道を廃道に変えつつある崩落現場です。

まぁとりあえずここまできたらやることは一つだ!

どっこいしょっと。

チャリを乗り越えさせるのは意外と余裕でしたが、ここまでの行程で足のダメージが大きく、自分がなかなか乗り越えられないという情けない有様でしたが、どうにか最終バリケードイン!

さて・・・どうなってるのか・・・。

振り返ればこんな感じ。

これはたぶん直接の原因じゃないな・・・。

沢が溢れて土砂が路上に流入してるんですね。

ゲート区間だから起こりうることです。

全区間でこれが起きたら立派な廃道ですが。

沢からだからこういうのも小規模な土石流ということになるんですかね?

土砂崩れじゃないよね。

まぁ廃道が荒れる原因の一端であることには間違えないでしょう。

原因はあの明るい所が怪しい・・・。

逆光で肉眼でも先がどうなっているのか見にくい状況です。

土砂は撤去されていましたが、抜本的な復旧工事は行われていない様子の崩壊現場。

生々しい傷跡が今なお残っていました。

路肩の下には崩壊の規模を物語る巨石がゴロゴロと転がっていました。

良く路面まで一緒に崩れ落ちなかったもんだと、むしろ驚きが先行しました。

しかしこうやって下を眺めるとこの道もなかなかヤバい所を走ってるということがよくわかります。


なんていうか・・・、一言言うなら・・・、

崖すれすれやん。

もともとガレ場だったのか。

かなりの土砂が崩れ落ちたことがわかります。

今なお、時折パラパラと小石が崩れ落ちていました。

僕はあまり長い間、ここにいてはいけません。

ただ土砂をどけただけですが、ただ「通る」だけなら問題はないレベルには復旧されています。

もちろんチャリには乗れませんが・・・。

崩落の影響なのか、沢が路上を渡って洗い越し状態になっていました。

これが普通の状態なら滋賀県道34号と同じく、全国で5つ目、滋賀県内で2つ目の洗い越しとなるんですが、そういうわけじゃなさそうです。

ここにきてついに「逆を向いた」通行止め表示に出くわしました。

つまり危機は去ったということです。

反対でもひいひい言いながらチャリと自分の体をバリケードの向こうに押しやり、崩壊地の突破が完了しました。

確かにここまで来て引き返しとなるのはかなり精神的ダメージが大きいですね。

事前に早い段階で通行止めをこれでもかと出している姿勢は素晴らしいと思います。

そもそもしゃりおくんならUターン出来るとこもあんまりなかったな・・・。

廃村くらいか・・・。


そしてここに立って思ったこと。

それは・・・、

この道はこれからも放置されるんだろうなということ

2年近く前の崩壊がいまだあの状態で残っているということは、県としては積極的に復旧させる気はないということでしょう。

ダムができればどうせ沈むんだしということか、それともこのまま分断県道として退化させられるのか。

どちらにせよ、この道に明るい未来が見えません・・・。

そしてここが通行止め規制に名前が出ていた場所。

廃村 尾羽梨(おばなし)

最盛期には10世帯60人以上が暮らしというこの村は、交通不便の為、1971年に廃村化しました。


前回の鷲見、今回の尾羽梨、この辺りが県道沿いの廃村では最も山奥の廃村ということになります。

しかし明治期までは尾羽梨川(高時川支流)上流にさらに村があったとのことです。

山男たちが暮らしたこの村は現在は尾羽梨ダムの辺りにあったらしい。

未だに林道が残っていますが、当時の村の跡を探すのは非常に困難です。

野面積みの石垣が街道時代を偲ぶこの道も、残りはもう1/3以下です。

ゴールに向け、ラストスパート!!

次回、水問題再び!?

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