大阪遠征第2弾 天王峠 前編
国道173号
この国道には2つの有名な峠があります。
一つは言うまでもなく、先に紹介したはらがたわ峠。
「原っぱのようなたわ(鞍部)の峠」=「はらがたわ峠」という語源だそうです。
他にも峠道で人を疲れさせる妖怪(神様という説あり)を払う「はらいがたわ」が語源という説もあるそうです。
語源書き忘れたからこっちに書いときます(ぇ。
このはらがたわ峠の標高は567m。
中堅クラスの標高を有します。
近畿中央部にある峠としては高い部類に入ります。
国道173号の旧道の中では最高地点ですね。
しかしここ以上に、かつて旅人を苦しめた峠がありました。
標高では及びませんが、そのあまりの険しさから数々の異名をつけられた峠。
脚木摺峠(すねこすりとうげ)
摺脛峠(すねこすりとうげ)
七曲峠(ななまがりとうげ)
その峠は現在でも難所の一つとなっています。
その名は・・・、
天王峠(てんのうとうげ)
まずは地図をご覧ください!
これが天王峠旧道の全図です。
起点直後の一部が兵庫県道309号福住三田線(ふくすみさんだせん・レポ未)に指定されてますね。
この旧道ははらがたわ峠に比較しても標高差が大きく、また距離も長いので、できる限りしゃりお君にがんばってもらいます。
物理的にダメそうになるまでは頑張る!
いざ、レポスタート!!
ここは市としても初上陸。
兵庫県篠山市(ひょうごけんささやまし)
平成の大合併の先がけと言われる街で、「人口4万人規模での市制移行」を施行後初めて行ったことで有名です。
ちなみに「しのやま」ではなく「ささやま」ですよ。
肝心の旧道はどこにあるかというと・・・、右向け右!!
鋭角な交差点・・・。
県道としてカモフラージュされてはいますが、一目瞭然な旧道です。
では行きますか!!
センターラインはすぐに消え、いかにも旧道という雰囲気になりました。
正面の高架は当然、国道173号現道です。
旧道は下を潜ってなんぼです。
交差点の写真を撮り忘れました・・・。
兵庫県道309号と旧道は丁度、現道をくぐったあたりで分岐します。
309号はこの先、市境で原峠(はらとうげ・レポ未)という車両通行不能区間を迎えます。
ここは行きたいけど、いかんせん時間が・・・。
遠征はこういうところが自由にならないよね・・・。
ちなみに交差点では右折が県道、直進が旧道ですよ。
お間違えなく・・・。
左に聳え立つのは先ほどくぐった現道です。
旧道は日蔭者ということか。
覆いかぶさる蔦に怯えながら先を進みます。
この辺りではまだほとんど勾配に変化はありません。
どこかで急激に来るのか・・・?
はらがたわ峠のアレを思い出します。
勾配が上がってくると再び現道とエンカウント!
これは沢を一気に飛び越える現道と、沢に張り出す岬を素直に回る旧道ではよくある構図です。
くぐると、県境の登場です。
峠が県境になってないパターンですね。
しかしそんなことよりも・・・、
大阪府!旧道もうチョイ整備しようよ!!
これは酷い。
ここは列記とした町道。
カーナビさん(ついに新調!)もここは「道」として表示しています。
しかし現状は明らかに、廃道まっしぐら!!
林道じゃないよ!!
しゃりおくん涙目・・・(笑)
思えば舗装林道には連れてったことあったけど、これだけキてる道にしゃりお君を連れ込んだのはこの時が始めてでした。
あれからなんか吹っ切れましたが(笑)
廃道と言われても信じられるなぁ・・・。
この日の天候も相まって何とも寂しい光景です。
晴れてる日に来てたらまた印象変わったのかも。
この日の2つの探索は両方、「寂しい」という印象がありました。
景色は天候に左右されますよね。
晴れたときにまた来たいです。
上の1枚の区間を除いて基本的に鬱蒼としているこの区間。
いつ致命的な崩壊や倒木が来るのかとドキドキです。
しかし断わっておくと、最低限の車は通っているようで、轍はあるのです。
どこまで信じられるかは不明ですが・・・。
谷向こうに見える赤い福住大橋。
方丈ラーメン橋ですかね?
あれが現道の行く先です。
しかし旧道はあちらには向かわず、ひたすら今いるこの尾根を攻めます。
浮気なんてもってのほかよ!
一途が一番!!
・・・テンションおかしくなってきた・・・。
現道が近付いてきました。
ゴミの散乱がそれを教えてくれます。
悲しいことですが、これが結構当たるんですよ。
写真のソファーは路肩にきれいに置かれていて、夜中通ったら誰か座ってるんじゃないかといういらない恐怖がよぎったことを覚えています。
・・・こわぁ・・・。
現道到着!!
ここは旧道全体の2/3くらいまで来た地点です。
地図では旧道と現道は複雑に絡んでいるように見えますが、ほとんどが立体交差なため新旧分岐以外の交点はここだけです。
そして・・・何やら怪しげなものが反対車線の向こう側に・・・。
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