五波峠 後編

前回最後の写真。

徐々に京都色が薄れ、若狭の色、地元の山の色に近づいてきた道を行きます。


もちろん京都の山にも照葉樹林は多くありますし、むしろそちらが多いかもしれません。

しかし京都の山は基本的に深く鬱蒼としていることが多いのです。

若狭の山は樹冠が薄く、下木のよく伸びる比較的明るい林が多いです。

あくまで僕の個人的感想ですが。

そこそこぎりぎりまで木の枝が伸びてきています。

まぁ言っても林道ですから、これくらいはありますよ。

しかし林道走ったことない人にはある意味、初歩的なものとしておすすめできる道かもしれません。

それくらい整備が行き届いていて、程よく荒れている。

林道の典型のような道ですね。

全然程よくねえ!!!

峠まで残り1km弱にしてこの仕打ちはあんまりだ!

回避の可能性は・・・?

Oh! THE 軽TRUCK ROAD!!

しゃりおくんは・・・、

留守番決定・・・。

いや、もしかしたらギリギリ行けたかもしれません。

ここさえ通過できれば明るいうちに福井に入るという目標が達成されます。


しかし無理はできない。

そしてここはそこまで無理する必要なある場所ではない!

京都側さえクリアしてしまえば、残るは福井側のみ、チャンスは必ず来る!

峠までは徒歩で行く!!

先代てぃーだくんなら・・・、きっと行ってたな(笑)

残りは推定800mほど。

歩いてもそれほどかかる距離ではありません。

しかし崩壊地の向こうは平穏な世界・・・。

そういえば6年前の初チャレンジの時も同じような場所で土砂崩れがあって引き返したんだっけ。

規模的には大したことなかったので、今ならたぶん強行突破しただろうなぁ(汗。

ここから上はあまり整備の手が入っていないらしく、岩盤が崩れたものが放置されていました。

しかしこれは脆い質の岩盤です。

剥がれ落ちるように薄い木の皮のような岩が積み重なっていました。

これは保守大変だろうなぁ・・・。

さらに標高が上がったことで、景色に空が映り込むことが多くなってきました。

空気もひんやりとしたものに変わってきて、少しずつ晩秋を感じはじめています。

道を漁っていると、四季を感じることが多くあります。

春は廃道探索、夏は峠、秋は旧道、冬は廃隧道、こんな感じでベストシーズンがあります。

中でも秋はオールマイティ。

どの探索にも適していますし、苦労も少ないです。

そんな素晴らしい秋が終わっちゃうよぉ・・・。

今年の秋は忙殺されたな・・・。

今日訪れた3つの峠、井戸峠佐々里峠、そしてここ五波峠が属する丹波高地。

この景色がその雄大さを如実に表しているかと思います。

山深さは譲りますが、その範囲の広大さは紀伊山地、白神山地といった本州有数の山地にも匹敵します。

北近畿は山と共に生きています。

正面が明るくなってきました。

これはいよいよあとわずか!

6年ぶりの再訪は京都側から徒歩になるとは。

標高600m、県境の峠としては中堅格の峠です。

五波峠、着。

相変わらずの立派な石碑。

そしてまわり広がる照葉樹。

こういう景色大好きです!!

僕はどうやら勘違いをしていたらしい。

ここは林道ではない!

ここは遊車道だ!!

車ではこれなかった場合はどうしたらいいんですか。

ここからは八ヶ峰への登山道とその直下へとつながる林道が繋がっています。

しかしこの林道を走ったことある四輪車って相当レアな気が・・・。

二輪車ならゲートをゴニョゴニョして走れそうですが・・・。

こちら側にも通行止めの旨が書いてありましたが、土砂崩れには一切触れていませんでした。

どういうこと?

あの土砂崩れは特記にもあたらない些細なことなの??

わからん・・・。

先ほども使った写真ですが、この峠を望む写真が一番美しい峠かと思います。

形容詞としては「大きい」峠です。

山地の峠らしいゆったり感がありますね。

過去には茶屋なども置かれたのかもしれません。

半分も来てないように見えますが、福井県側の大半は県道に指定されているので、アクセス路にすぎません。

残るは福井県側5.8km、過去に走ったことのある道です。

できる限り今年中に行きたい!

雪が降る前に・・・。

首を洗ってまってやがれ!!


以上、五波峠編

Reverse編へ!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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