谷田部坂 前編

峠はトンネルの上を疑え

これはオブローダーにとっては当たり前のこと。

しかしそれ以外の人にとってはあまり価値のないかもしれない知識(笑)。

もちろん例外もありますが、比較的セオリーともいえる旧道を探す方法です。

今回紹介するのもそんな峠の一つ。

今回目を付けたのは地図の赤丸のトンネル。

谷田部トンネル(やたべトンネル)

実は過去にここを通った時に怪しい小径を見つけていたのです!

机上調査にて、ここにはかつて峠があったことが確認できました。


今回紹介する峠の名前は・・・、

谷田部坂(やたべさか)

それではレポスタート!

さてここは嶺南において敦賀に次ぐ人口を有する街。

小浜市(おばまし)

ここ最近仕事でよく来るので頻度が上がってますね。

目をつけてる探索場所もまだまだあるんですが、いかんせん時間が無い・・・。

まとめて探索したいなぁ。

これが目をつけていた小径。

気にしなければなんでもない道なんですが、この先がトンネルというのがポイントです。

そしてもう一つ。

トンネルのある道が県道だというのも大きなポイント。


福井県道222号中井青井線(なかいあおいせん)

県道となっている道はかつての街道であることが多いのです。

街道ということは峠もある!

そしてゾロ目の県道は覚えやすい!!

旧道入口は国道27号にもほど近いこの地点です。

さぁここからは自らの足で進むのみ!!

下草の刈られた美しい小径。

この道の状態がどこまで続くか!?

やたら道幅が広い。

もしかしてこれけっこう格式高い道だったんじゃない?

もちろん近年広げられたということも考えられますが、この道がわざわざそんな整備をされるような重要度とも思えないんですが・・・。

登ってみたらわかるかな・・・?

あれが峠をくぐる現道トンネルである「谷田部トンネル」。

実は反対側はどこに降りるか定かではないこの峠道。

たぶんあれをくぐって帰ってくることになりそうです!

やっぱりかなり広い!!

軽トラくらいならいけるんじゃないかっていうくらい広いです。

前後を見るとここに軽トラを持ち込むのは容易じゃなさそうですが・・・。

明治の馬車道??

でもそれにして・・・ぶつぶつ・・・。

やや荒れだしたかな・・・。

まぁしかしこれくらいはまだまだ許容範囲。

というか予想より全然マシ。

この調子で峠までよろしくお願いします!

切り通し!!

この道幅が当時からということが立証されました!

これは白木峠などと比較しても相当な規模の切り通しです。

かつては鯖街道の一部だったとか・・・?

いろんな予想ができます!

今でも最低限の往来はあるようで、このように石板の橋が設けられています。

刈り払いもされてますし、ハイキングコースにでもなっているんでしょうか?

需要は少なそうですが・・・。

届いてないけどな!!

う~ん惜しい!

昔は届いてたけど、川幅が広がったんでしょう。

放置度合いが見え隠れしてます。

こういうの結構好き(笑)

勾配は山道感覚で変動しています。

写真の付近は結構きつめな場所。

とはいえそれほど苦労はありません。

全体通して唯一の倒木です。

しかしこんなものはたいして邪魔じゃない。

この道で一番厄介だったもの。

それは・・・、

川!縦横無尽すぎるだろ!!

網の目状に自由気ままに広がった川がなかなか面倒です。

落ちれば晩秋の冷たい水に辟易することになります。

こんな所にボールが落ちてる!!

と思ったら自然の実でした。

アケビか?

自然の色ってきれいだなぁ・・・。

今日だけで6本ほどこのような小川を跳び越えてきました。

まぁしんどくはないけどさ。

なかなかの頻度ですよ。

見よ!この縦横無尽さ!!

もはや沢だよね・・・。

しかしこれでもう沢地帯を脱出です。


そしていよいよ勾配も上がってまいりました。

さて次回はいよいよ峠を目指します。

そして歴史検証も!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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