旧国道8号第8弾 大谷隧道群旧道 SUPER OFF ROADERへの道編

皆さんはこの光景を覚えているでしょうか?

そう、国道8号旧道の廃隧道の中でも異彩を放ち、目立ちまくっている彼。


大谷第一隧道

こちらに関しては詳しくはこちらをどうぞ。

名前から察する通り、この隧道にはあと4人の兄弟がいます。

長男の彼だけが地質異常の為、廃隧道となっているのですが、他の兄弟たちはみな現役です。

場所はこちら!

既に公開済みの大谷第一隧道と旧国道8号を再利用した福井県道204号の間を補完する今回の探索。

黄緑色ラインで示したところが今回の探索対象です。

一筋縄ではいかないことはわかっていたので、チャリは使わず徒歩での探索としました。

それではレポスタート!

これは福井県道204号探索時、最後にお見せした写真。

写っているのが今回探索対象となる旧道を生み出した隧道群の末弟です。

これは初夏の写真ですので、真冬の写真をご覧いれましょう。

寒いよ。

桜橋探索から続く氷雨は雨足を衰えることなく降り続いています。

むしろ強くなっているような・・・。

まぁ雪じゃないだけマシか。

雪ならさすがに探索しないですけど。

そして左には・・・、

藪を枕に眠る廃道

・・・目が覚める前に探索させていただきましょう。

わずかながらも通るものがいるのか、藪には人ひとり分の隙間が存在しています。

意外と奥はそこまで藪はうるさくないのか?

そしてこの距離になって初めてチェーンの存在を確認しました。

そしてこのチェーン、かなりごつい。

僕の手と比較してもらえばわかると思います。

このレベルのチェーンは数えるほどしか覚えがありません。

廃道に対する本気度が窺えます。

そんな道を普通に書いちゃうデジタルマップルさん、流石です!


さてそれでは行くとしましょうか。

右側には小規模な崩落があります。

しかしこれくらいに目くじら立ててたのではこの先ずっと騒ぎ続けねばなりません。

振り返った先にもう現道は見えませんでした。

改めて思います。

珍しく探索時期が相応しかった。


夏ならば猛烈な藪に押し返され、草の切れ端と蜘蛛の巣(とその主)にまみれるのは容易に想像できます。

下荒井のプチ遭難は決して無駄じゃなかった!

過去の失敗は未来に繋げていくためにあるのです!!

最初の激藪は侵入者を阻む道路管理者の罠だったんじゃないかと思うほど、素晴らしい廃道風景。

俄然やる気出てきた!

この調子で頼むぜ!!

具谷隧道群旧道と大谷隧道群旧道は同じ括りにされることが多いですが、この両者には明確な違いがあります。

位置的にも近く、群れを成す隧道ということで似てるのは確かです。


しかしまず、

竣工年が30年違う

具谷第一隧道が昭和36年竣工なのに対し、大谷第五隧道は昭和62年竣工。

この差は大きいです。


そして次に思うのが、上の写真が如実に表している事実。

具谷隧道旧道が「山の廃道」だったのに対し、大谷隧道旧道は「海の廃道」だということ。

それでは海の廃道の景色、とくとご覧あれ!

ひゅ~るり~ひゅ~るり~らら~♪

鉛色の空、灰色の海

これぞ冬の日本海。

これで雪が積もってたら完璧です。


ちなみに同じ南越前町の今庄町域では300cmクラスの大雪が降る豪雪地帯でもある福井県中央部。

今回の探索はある意味雪の隙間を狙って行ったものです。

冬は雪が怖いんだよなぁ。

相変わらず穏やかに崩れ続けている右側斜面。

まぁ路肩側が崩れてるより気持ち的には楽ですが、気持ちのいいものではありません。

いつかぐしゃっと来るんじゃないか。

そんな不安に襲われます。

駒止発見!!

これまで国道の旧道と言える痕跡を何一つ見つけられなかったこの旧道。

この発見はデカい!!

昭和3,40年代の道には非常に多くみられる遺構であるこの駒止。

ここが旧国道だということを思い出させてくれます。

これは・・・バイクの部品か・・・?

しかしアレですね。

SUPER OFF ROADER

よせよ!

照れちゃうだろ!!

もしかして・・・、

これを乗り越えたらそう呼んでやろうということか!?

次回へ!

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