吉坂隧道 前編
さてここがその現場。
車の台数が物語るように、ここは嶺南最大の幹線です。
国道27号
嶺南、京都府北部ではまさに大動脈ともいえるこの国道。
県境部の整備には当然力が入っています。
そして奥に見えるのが現役の県境のトンネル。
青葉隧道(あおばずいどう)
若狭富士の別名を持つ青葉山を由来とする隧道。
昭和31年竣工と2桁代の旧一級国道のトンネルとしては古い部類の隧道ですね。
こちらのラブホテルの脇に車を停めさせていただき、探索に向かいます。
なんか普段とは違うドキドキがあるぞ(笑)
県境の隧道ですが、今回は京都府側から探索することとします。
舞鶴市(まいづるし)
塩汲峠編以来の登場ですね。
人口は8万5千人ほどですが、京都北部の代表都市とされいています。
舞鶴港があること、舞鶴都市圏全体を含めると12万人規模となることが理由ですね。
敦賀も見習わなくては・・・。
さて肝心の旧道はこの倉庫の脇を抜ける小道です。
道が狭いというよりは、旧道だった場所に倉庫が建っているというのが正しいでしょう。
私有地くさいですが封鎖もないので、ちょっくらお邪魔します。
轍があるのは倉庫の脇まで・・・。
その先は・・・、いや・・・、皆まで言うな・・・。
草原だね
藪というよりは草原ですよ。
雨上がりじゃなけりゃ気持ちよく歩けるんだけどなぁ・・・。
長靴とレインコート装備とはいえ、あまり気持ちいいもんじゃありません。
ただここには意外な罠が仕掛けられていました。
人間の目を欺くトリックアート。
この草薮・・・、
奥に行けばいくほど背丈が伸びてやがる!!
さっきまで膝下だった藪がいつの間にやら腰あたりまで迫ってやがる!!
最初の写真より藪が目線に近いのが確認できるかと思います。
腰丈の濡れた草薮は結構厄介だぞ・・・。
なんだろう??
写真からはこの時の苦労が伝わらない!!
なに?このほのぼのした感じの写真!?
草の下には激しいアップダウンが隠されていて油断すると派手に転倒するわ、小石がごろごろしてる地質だからそこそこでかい落とし穴があったりするわ、蛇がにょろにょろしてるわ、この数10mは距離の割にすこぶるしんどかったのに・・・。
なんかアルプスの高原の写真みたいじゃないか!!!
さすがにこのアップダウンはこの緑の底なし沼でも隠し切れませんよ。
2mほど旧道上に盛り土がされているようです。
しかしここ、旧道だけでは到底おさまりきれないくらいの広さのある空間があるんですが、何か作る気だったのかな?
この段差もそれの初期工事だったでしょうか?
まぁなんにせよ、目指すものはこの先にあるので、わっしわっしと登ります。
段差の上はレベルが違った!!!
RPGでまだ入っちゃいけないレベルのダンジョンに入っちゃったみた いだ!!
さらにその奥ではボスが控えているご様子。
そして手前には川が流れているのも見逃してはいけません。
でも奥に見えちゃってる以上、突き進むしかないのです!!
ススキの化け物と戦いながら、脇をすり抜けていきます。
写真だけ見ると綺麗なんだけどなぁ・・・。
実際この時は汗と泥にまみれてるのでそんな余裕は一切ありませんが。
しかしこのレポ、さっきから緑の写真ばっかだな・・・。
道は見えた!!
長靴履きだからこそ許される小川を遡るという技!
廃隧道探索の場合、中が水没していたり、排水設備のある隧道だった場合、この技は非常に有効です。
小川は雑草に勝るのです!!
ここまで来たらあとは消化試合!!
しかしこの藪・・・、全体像を拝むのは難しいかな・・・。
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