新俣峠 新たな国道峠の産声編
2018年9月9日
この日、福井県に新たな国道峠が生まれました。
このご時世、トンネルで山をぶち抜いて国道を通す手法が一般的でしょう。
冠山峠しかり、栃ノ木峠しかり、それが時代の流れというものです。
だがしかし。
そんな時代の流れに逆行するように、峠に国道を通す兵が福井県に現れたのです。
誕生から6年、気にはなっていましたが機会は訪れませんでした。
今がその時だ!
レポスタート!
福井県勝山市(かつやまし)
恐竜の町として名高い勝山市は福井県の中でも非常に山深いエリアにあります。
実は県内でもう一つ、辿り着けていない谷峠(たにとうげ・レポ未)もこのエリアにありまして、大野以上に辿り着くこと自体に苦労する物件が多い印象です。
目の前にはかの白山を主峰とする加越山地が待ち構えています。
あの壁のような山をこれから越えていくこととなるわけです。
しばらくは住宅街というか、集落というかという規模の道を進んでいきます。
ここを過ぎればしばらく人の営みは感じられないでしょう。
今のうちに存分に味わっておきます。
国道416号が終点の小松市に向け北上を開始する一番上の写真の滝波町交差点からしばらく続く人里を抜けると、いよいよ山の気配が強まってきます。
農村地帯から林間に入る場面はいつでも気合が入ります。
さぁそろそろ兜の緒を引き締めましょう。
いよいよこの看板が出てきたか。
本格突入までカウントダウンが始まったな。
よくある田舎の酷道になりかけの国道
この時点ではそんな印象です。
なんならこのまま幅員減少して行き止まりそう。
そんな印象を受けました。
ああ、もうヤバい。
これは幅員減少が来る。
これで来ない方がレアだ。
耐えれるのか・・・・
ほら来たよ。
幅員減少。
本当に開通したんだろうな。
不安になる幕開けです。
息も絶え絶えという様相で、国道416号は両白山地に足をかけました。
本当に大丈夫なんだろうな。
小松まで連れてってくれよ・・・。
ここにはあまごの宿という宿泊施設がありました。
そしておそらく、かつての不通区間はこの辺りまでだったことでしょう。
この先に施設はないので、ここまで道が通っていれば問題なかったのです。
そして道もここから勾配が上がります。
いよいよ本格的な山岳区間に入るようです。
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