足羽山リフト
道
それは漢字にすれば僅か一文字ですが、色々な要素を含みます。
我々はそれを趣味として数々の探索をしています。
そしてそれは現役のみならず、廃止されたものも含みます。
しかし今回紹介する道を廃止後に辿ることは不可能といっていいでしょう。
それは空の道。
索道
リフト、ロープウェイなどと呼ばれますが、日本語では索道(さくどう)といい鉄道の一種とされています。
そんな廃索道が福井県の県庁所在地、その市街地に近いエリアにあったとしたら・・・。
そそりませんか・・・?
レポスタート!
ここど~こだ??
わかる人にはわかるはず。
ここは福井市にある足羽山(あすわやま)という福井平野に独立する山塊です。
まぁ小難しく言いましたが小山といってさせ使えない規模の山です。
古くから福井市民に親しまれている山でして、周囲には様々な施設があります。
標高116mの足羽山ですが、福井平野における最大の山ということで、序盤はかなり急な登りを強いられます。
まぁセレナちゃん同伴で行けるので苦はありませんが。
なかなかいいヘアピンです。
さて、ここで尾根に到達し一方通行はおしまいとなります。
ちなみに上り口はトンネルの横とだけ言っておきましょう。
ややわかりにくいですが、これが見つけられないとお話にならないので・・・。
歴史ある足羽山。
尾根沿いには様々なものがあります。
こちらは足羽神社、継体天皇を主神とする神社です。
しだれ桜が有名なんですが、残念ながらもう散ってしまっています。
尾根沿いの道は好きです。
しかしあまりそんな雰囲気は感じないな。
非常に広い尾根なので、上に茶屋も多くあります。
山頂と言えどいろんなお店が軒を連ねています。
一度ゆっくり来てみたいなぁ。
個人的なイメージでは北東エリアには継体天皇像や足羽神社といった歴史系の施設が。
南西エリアには動物園などの家族向け施設がある印象です。
ということは・・・、僕が目指すものも南西にあると考えるほうが自然ですよね。
足羽山には色々な分岐があるので一概には言えませんが、基本的には1本道です。
迷うことはほぼありません。
林道のように1本のメインルートから下山するルートが分岐していると考えればわかりやすいです。
標高100mとはいえ、平地の中にいきなり現れる山なので見晴らしは最高です。
福井平野を一望ですね。
晴れてればもっと綺麗だったでしょうに。
探索時にはあまり印象に残っていませんでしたが方丈橋がありました。
遊歩道が張り巡らされてるのでその一部だと思われます。
しかし位置的には気になるな。
何で当日は気に留めなかったんだろう・・・。
日本でこういうの見るのは珍しいですね。
いわゆる仏塔と呼ばれるもんだと思います。
ここでは「平和塔」と呼ばれています。
いわれは・・・ちょっと専門外です(笑。
そしてこれが目印。
福井テレビの電波塔
この辺りが僕のチェックポイントです。
位置的にはここ!
ここに僕が求めるものはあるはずなのです。
対面の山の斜面を見下ろします。
そしてわかりますよね・・・。
写真中央奥!!
我、標的捉えたり
接近を開始する!
下っているうちに足元の様子が明らかになってきました。
なるほど、これは普通の斜面じゃない。
ここ自体が廃の空気に包まれています。
廃ゴーカートだ・・・
かつてはここを子ども達の笑い声が包んでいたことでしょう。
今となってはしとしとと雨の音が包むのみです。
そしてここは重要な場所です。
このゴーカート、実はリフトの脇にあったことが資料によりわかっています。
つまり目標は相当近いはず!
どこに隠れてやがる!?
しかし結論から言うと・・・。
リフト跡は発見できませんでした。
索道の痕跡というのは普通の道路と比べて特殊なことは言うまでもありません。
しかし規模の小さいリフトは支柱間が狭い為、比較的見つけやすいはずなのです。
今回実は、それ以前の問題にぶつかりまして・・・。
ひさしぶりに怒られました(汗。
というのもこのリフトのあったであろう南西側の広場は現在、おしゃれなお茶屋さんになっていまして、その敷地内に(もしくは非常に隣接した場所に)リフトの遺構はある(もしくはあった)と思われます。
しかし厄介なことにお庭から丸見えの位置に当たるため、廃ゴーカートから這い出た僕は思いっきり店員さんに呼び止められ、入るならお店を利用して下さいと怒られました(汗。
まぁ不可抗力(廃ゴーカートからおしゃれ茶屋)という事情はあれど、まずいのは僕なのですごすご引き下がったというわけです。
次回探索はちょっとおしゃれな格好をして茶屋を利用して情報収集しつつ、がっつり探索してやろうと思います!
失意の撤退・・・。
下り、左側斜面に目を凝らしましたが、やはりそれらしきものは発見できず。
あとは麓からの目視か・・・。
ダメでした・・・。
麓からは全く見えず、いや正確にはじっくりと確認することすら出来ずでした。
しかし帰宅後、僕は国土地理院地図を見て驚きました。
なぜ探索前にこいつを確認しなかったのか。
市街地探索だと高を括っていた自分を殴ってやりたい。
国土地理院地図より転載
めっちゃわかりやすいやん!!
なんなんだこれ!
こんなわかりやすい資料、色々探したのにどこにも無かったぞ!
やはり国か、国の力か!!
次回はこの写真を携えていきます。
今回の収穫はゴーカートということで・・・。
以上、足羽山リフト跡編
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