さて、どうするか。

対岸へ行くためにはこの沢を越えねばなりません。

言うまでも無くこれは高瀬川の最上流部。

どんな川でもここまで上流に来れば、厳しい姿を見せてくれます。

まぁこうだよね。

これならそれほど無理はなさそうです。

ごきげんよう、車道。

また逢おうぜ。

見れば見るほど橋台のように見える車道側の丸太の根元。

やはり人工物と考えるのが自然かと思います。

そして振り返ればそこには・・・、

あれは絶対切り通しだろう。

自然地形には見えません。

右にカーブする道の姿がはっきり見えます。

やはり木橋からの一連の道で間違いないです。

切通しの先に道は・・・

なんだあの切通し！

切り通しで終わりかい！！

もしかしたらですが、写真のあの最奥の砂防ダムに関連する道だったという可能性が高いかと。

そうじゃないとこうもばっつり切られている理由が分かりません・・・。

ただいま、車道。

短い別れだったな・・・。

となるとやはり、この沢沿いの道が正解ということになります。

道というにはあまりに心もとない杣道。

落差が半端ない・・・。

半信半疑ではありますが、やはり道はあるのです。

ここにも明らかに道はあります。

ほらね。

確かに川を渡るなら平坦ならば上流のほうが橋は短く済むというものです。

峻険さと距離をはかりにかける必要がありますが・・・。

左岸に移動してもなお続く道。

たしかにこの道のほうが的確に峠を目指しているのは間違いないのです。

あとはどこのタイミングで高瀬川を離れるか。

そこが問題になりそうです。

高瀬川はもうほとんど見えません。

そろそろ、登攀が始まる予感です。

これはもう車道じゃ絶対無理だ。

トンネル計画出てたな、そういや・・・。

右に行ったり左に行ったり、典型的な山道の様相を呈してきました。

もう一足で跨げる細さになった高瀬川はまだ離れない様子です。

ここだ・・・。

ここで道は沢から離れるようです。

しかし問題が再び・・・。

沢の先に道は無いが、

とりあえず登ってきましたが、やっぱり見つからない。

この道の真実はどこにあるのか。

既に道なんて無いのか。

ここからは泥仕合か・・・