岐阜遠征第3弾 下白谷橋

この趣味はいつどこで、何と出会うか分からないから面白い。
今回の旅は遠征と銘打ってはいますが、実際はただの家族旅行。
オブ的なものを探していたわけではありません。

しかし道中で見つけちゃうのは致し方ありません。
実際、ここまでで北川橋旧中島北橋奥いび湖の主塔宮山橋と4つも予定外に見つけちゃいました。
ついてるなと内心思いつつ辿りついた目的地。

まさかここでこんな出逢いがあったなんて!
レポスタート!
目指していたのはモネの池。
国道256号沿いにあるこの名所。
印象派の巨匠クロード・モネの代表作「睡蓮」を髣髴とさせる美しい名も無き池。
一時期噂になってましたが、ようやく訪ねる機会を得たのです。
もちろん池は気になってましたし、実際めちゃくちゃきれいでした。
しかし僕はここに着いたとき、別のものに目を奪われたのです。

あの橋は・・・確実に古いぞ!!

ちなみにモネの池はこの橋の反対側。
こちらを凝視しているのは僕だけです。
家族含め。
現在地はここ。
板取川(いたどりがわ)遡上区間の上流側です。
その板取川を渡っているのがこの橋というわけです。
いいねぇ!
こいつはだいぶ年季入ってるぞ。
じっくり拝ませてもらおうか!

下白谷橋(しもしらたにはし)

これがこの橋の名前。
親柱もいい感じで年取ってます。
こちらは河川名でした。
手前の小さな石の柱はなんでしょう?
まさか旧橋の親柱?
まさかね・・・?
さて、それでは渡るとしましょうか。
明らかに車道幅。
車の通行を想定した橋です。
こちらが上流。
板取川中流域といった地点でしょうか。
この先の源流部、というかどこからどこまでが板取川かというのは論争があるようで、定かではありませんが、僕の認識では、福井県境である平家岳(へいけだけ・1442m)と屏風山(びょうぶさん・1354m)の鞍部付近に端を発しています。

つまりここはかの伊勢峠の反対側。
なかなかに山深い地域です。
こちらが下流側。
更に下流の美濃市(みのし)で長良川に合流し、最終的に伊勢湾に流出します。
この辺りは分水嶺がかなり北によってますね。

そしてシンプルながら味のある見事な欄干。
こういうおしゃれが最近は足りないですよね。
さりげなさが重要ですよ。
なんだこの穴・・・?
親柱の側面には丸い模様がついてました。
これはたぶんデザインなんでしょうけど・・・、
変わってますね・・・。
ひらがな表記タイプだったか・・・。
これは僕の欲しい情報は得られないかも・・・。
やっぱりか。
僕の欲しい情報、それはやはりアレですよ。

竣工年月日

昭和初期の作とお見受けしますが、やはりそれを立証したい!
銘板を探しましたが、見つかりませんでした。
見つけたのは、去年9月に橋の下に出来てニュースになったスズメバチの巣の跡だけ・・・。
真冬なのでひとまず今はもう安心です。
板取渓谷を渡る数少ない橋。
しかし今は車両も通さず、その役割は限定的といえます。
ひとまず橋の下に下りてみました。
二径間のコンクリート桁橋ですが、足元は改修されているようです。
橋上だけ未改修ってパターンですかね。
橋の横にはこんな石垣がありました。
旧橋の痕跡でしょうか?
橋台と考えるなら橋脚跡がありそうですが、これは発見できませんでした。
まぁ木橋と考えれば、ありえないんですが・・・。
モネの池の傍に佇む味のある橋。
それはいくつかの秘密を秘めた味のある橋でした。
個人的にはこっちのほうが好きだったなぁ・・・。

以上、下白谷橋編

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