京都遠征第4弾 大山峠 後編

そういえば初めて見たような気もする府道561号のヘキサ。
前編の集落を抜けても暫く挑戦的な道が続きます。
このレベルの峠道には珍しいほど長いストレートですね。
長いストレートを抜けると稜線が間近に迫ってきました。
こうなれば峠はもうすぐそこです。

大山峠、着。

標高約260m、この規模の小半島の峠としてはなかなか険しいといえます。
ここより西にある三浜峠が203mです。
そりゃ雪も残ってます。
峠付近からは、半島を南北に分断する山塊の山頂付近へ進む林道が延びていました。
しかしこの雪じゃすぐ進めなくなりそうですね。
セレナちゃん足回りそんな強くないので・・・。
峠には非常に立派なお地蔵様がいらっしゃいました。
手を合わせて、下らせていただきましょう。
まだまだ先は長いのです。

舞鶴湾一望!

惜しむらくは天候。
晴れてれば正に絶景だったことでしょう。
ここからは南というより西に進路をとり進んでいきます。
しかしそんな展望は長くは続かず、森の中に吸い込まれます。
そして勾配はこちらの方が急。
油断なりません。
いいわぁ・・・。
このヘアピン、惚れ惚れします。
道幅の割りにRの小さいヘアピンが好みです。
中心に木が立っていたり、雪が積もってたりするとなお良し。
ここはいいですねぇ。

南側は本格的に峠道!

舞鶴湾ぎりぎりまで一気に下るので、峠の両側ともなかなかに険しい地形です。
それでもより南側のほうが険しいですね。
ストレートなんてありませんし。
一般的な峠道はトラバース区間を用いて降りやすいところ、登りやすいところに道を通しますが、この道は右に左にくねって無理やりでも下ろうとしている印象を受けます。
登山道や古道ではよくある道の作り方ですが、それを片側1車線でやっちゃうってとこがいいですね。
そのままやっちゃった感がたまりません。
しかしこの道、先述の2つの集落への唯一の道と考えれば正直頼りない・・・。
片側2車線にしろとは言いませんが、せめて歩道くらい・・・。
せめて法面もうチョイ・・・
ヘアピン区間を抜けると左側に川の気配が現れます。

河辺川(かわべがわ)

大山峠付近を源流とする二級河川。
若狭湾に流出する大川に対して、舞鶴湾に流出する河辺川。
大山峠は分水嶺にもなっています。
大分道が落ち着いてきました。
風景もふもとのそれに近いものになってきています。
しかし雪残ってるね。
この辺りは京都府屈指の豪雪地帯。
まぁもちろん全国有数の豪雪地帯である福井とは比較にはなりませんが、それでもこの時期まで雪が残っているというのはなかなかです。
探索時は2月末ですので、恐らくこのあともう一度がっつり積もっているはずです。
抜けた!!
時間としては恐らく15分ほど。
しかしもっと長く走っていた印象を受けます。
集落に入ると道が狭くなるのは古い峠道の法則

栃尾集落(とちおしゅうらく)

かつては半島の先へ行くためには必ずとおらなければならない集落でした。
今もそれなりの人口があるようです。
集落に入ればもう峠道とはいえません。
最終的に京都府道・福井県道21号の舞鶴側にぶつかり終わりとなります。

これで本年最初の京都遠征は終了となります。
冬の舞鶴もいいもんです。
この府道峠も地図には記載されない、いわゆる忘れられた峠。
こういう峠の哀愁、僕は大好きです。
しかしここには実は、けっこうな秘密が眠っている可能性が・・・。
それは後々調査するとしましょう。

以上、大山峠編

この道往けば act2

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