福谷坂峠

石山坂峠を越えてもなお、海岸線まではまだ遠く眼前には山が広がるばかり。
一端の小休止をはさみ、もう一つ峠越えに挑みます。
うちへ帰るならこの県道1号を右折なんですが、やはり目の前の山並みを無視するわけにはいきません。
そのまま直進して高浜を目指します。
通過後すぐに現れるのが、舞鶴若狭自動車道のインターチェンジ。

大飯高浜インター(おおいたかはまインター)

大飯郡でまとめられてますね。
夏場は海水浴客でにぎわうインターです。
この先の高浜町にある若狭和田海水浴場は、アジアで唯一ビーチの国際環境認証であるブルーフラッグを取得した海水浴場。
世界基準の美しいビーチです。

つまりここから先の峠を、そんな海水浴客みんなが通るわけでして・・・。
ありのままの峠道は当然・・・、
旧道になっちゃいますよね・・・。
一見いけそうに見えるのが曲者だな。
ここ自体は実は旧道ではなく、新旧道を繋ぐアクセス路のような道です。
この先、少なくともセレナちゃんでは絶対無理・・・
そしてこちらが旧道に追いやった御本人。

福谷第一トンネル(ふくたにだいいちトンネル)

1993年竣工の24歳。
平成生まれですね。
さすがの綺麗さです。
そしてすぐに次のトンネルが見えています。
名前は言わずもがな。

福谷第二トンネル(ふくたにだいにトンネル)

第二の方が長く、何気に910mと1000mの大台に迫る勢いです。
つまりこの旧同区間は標高の割りに長い。
歩きだとけっこう時間を取られそうですね。
僅かな明かり区間で旧道があるはずの山を見上げましたが、全く見えず。
地図を見る限り一尾根向こうのようですね。
堀越峠と同じく新旧で違う鞍部を通過している峠です。
20代のトンネルは正直あまり興味がないので、一気に通過(笑。
まだちょっと渋さが足りないね。
もうちょっと大人の色気が出た頃にまた来よう。
そしてここだ。
ここが本当の新旧分岐。
あの白い軽が停まっているところが、正に合流地点となります。
軽のおっちゃんの明らかに怪訝な視線が痛いので、車内から一枚。

「この先自動車通り抜け出来ません」

まぁ、「でしょうね」という感想。
その横に錆まくってる大型車通行禁止の標識にも惹かれます。
これはむしろ現役からの遺物でしょうから。
眼前から山が消え始めました。
広い広い丹波高地(たんばこうち)の北端をようやく抜けたといったところ。
本当の意味での開放です。
ここで頭に流れてきたBGMは、「SEKAI NO OWARI」の「RPG」。

♪空は青く澄み渡り 海を目指して歩く
怖いものなんてない 僕らはもう一人じゃない♪

音楽に関しても雑食なんで、マリリンマンソンからキャリーぱみゅぱみゅまでなんでも聞きます。
探索してる最中に、ふっとその音楽が頭から流れる瞬間てありますよね。
最後に国道27号に合流するのですが、その手前にJR小浜線が走っているので、一筋縄ではいきません。
跨線橋からの切り返しで接続するようです。
そしてここで県道1号以来、久々の県道との交差点。
直線と円の接点で接続するような独特な交差点ですね。
変則四叉路の一種なんでしょうが。

福井県道237号畑若狭和田停車場線

(はたけわかさわだていしゃじょうせん・レポ未)
畑集落からなぜかより近い若狭高浜駅を迂回して若狭和田駅を結ぶ謎の路線。
恐らく観光を見越してのルーティングなんですが、それならなぜ畑集落を起点に?
ちなみにもう一本海側には別の県道があります。
こいつも相当変り種。

福井県道802号小浜大飯高浜自転車道線

(おばまおおいたかはまじてんしゃどうせん)
どっかで聞いたなと思ったあなたは、かなりこのブログを読み込んでいただいている方。
過去に一度、割かしメインで登場しています。
気になる方は福井県道235号編をご覧ください。
そして反転して国道27号にて終点を迎えました。
左の橋は県道16号自身、奥の山並みはまさに越えてきた丹波高地の北端です。
胡麻峠(ごまとうげ・レポ未)、尼来峠(あまぎとうげ・レポ未)など徒歩系有名峠も控えている地域。
また来なくては・・・。
若狭の峠は県境付近に固まるのですが、ここはその例から外れる峠です。
海と山が近い若狭。
標高の割りに急峻な峠が多いのも特徴ですね。
いつかの再訪を誓って・・・、

以上、福谷坂峠編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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