八田隧道
さて今回は単発ものの国道旧隧道をご紹介したいと思います。
この隧道があるのは福井県丹生郡越前町(にゅうぐんえちぜんちょう)。
峰越え隧道ではありますが、市境ではありません。すぐそこは越前市ですが。
前回の越前海岸隧道群編で初登場となった越前町ですが、その地形的特徴としては海に面した旧越前町域以外の「織田町」「朝日町」「宮崎村」の旧町域は丹生山地の中央に位置する盆地だということです。
つまりこの地形から言えるのは隧道や峠の宝庫だということ。
盆地に行くためには峰を越えなきゃ辿りつかないわけですからそれも当然ですね。
今回紹介する隧道もそんな峰越え隧道の一つ。
八田隧道(はったずいどう)
さぁ本編スタート!
さてこちらが旧道です。
見えにくいですが、奥に害獣防止用の電気線が引かれていました。
気をつけて突破します。
いいねぇ。廃道だ!!
こういう所を一人で歩く楽しさは、おそらく人に口で伝えることが出来る類のものじゃないと思います。
それでもあえて文面に起こしてみるとするなら・・・、
「時代に切り捨てられた場所に再び息吹きを与える楽しさ」
そんな感じでしょうか。
他にもいろいろ理由はありますが、この場所に関しては僕はそういう気持ちがわいてきて楽しくなりました。
旧道区間は短く、すぐに隧道が見えてきます。
これだけ良質な旧道だと隧道が出てくると惜しい気さえしますね。
八田隧道、着。
竣工は昭和2年。
実はかなりの古株です。
阿納坂隧道を彷彿とさせるかなり厳重な柵がしてありますね。
崩落の危険でもあったんでしょうか?
今でも工場用の電線の通り道として使われているようです。
洞内は綺麗なものです。
県道レベルなら今でも現役で通用するでしょう。
通りたいのは山々なんですが・・・。
今回はここで探索は終了となります。
この隧道反対側は某工場の敷地となっていまして、隧道内にはその機械音が響き渡っていました。
これが無けりゃ雰囲気最高の隧道なのに・・・。
さて次回はもう一つの国道365号の旧隧道を紹介したいと思います。
今回の平和なレポから打って変わって地獄のようなレポになるかと思いますのこうご期待。
以上、八田隧道編
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