旧国道8号第3弾 福井県道204号大谷杉津線 中編
これは良い廃道!!
もし人が通っているとしても確実に二輪車です。
そしてこの道を再開させる気は恐らくないのでしょう。
寒風トンネル旧道に匹敵する素敵な廃の景色です!
敦賀半島独り占め。
今見ているこの景色は、もう誰もが見ることはできないもの。
かつては誰もが見ることができた景色ですが、今はもうオブローダーくらいしかこの景色を見ることはありません。
これもオブローディングの楽しみの一つです。
正直に言いましょう。
超気持ちいい
この道には廃隧道も無ければ、廃橋も崩落も無い。
ひとことでいえば「あたり前な廃道」です。
しかし海沿いの断崖にへばりつくように走るこのルーティングで、「なにも無い」ことがどれだけ希有で素晴らしいことなのか、それが僕にはよくわかります。
越前海岸隧道群でも紹介した通り、この辺りは落石、崩落、崩壊が繰り返されてきた、道路泣かせの地質なのです。
にもかかわらず、これほど快適にチャリで快走で切る旧道があるというのは、本当に素晴らしいこと。
まぁそんな小難しいこと抜きにして、5月の晴れた空の下、海の見える新緑の道を独占サイクリングですよ。
絶対気持ちいでしょ、こんな状況!!
ここもヘキサこそありませんが、色々な「忘れ物」が残っています。
そっぽ向いた落石注意の標識がなんともはや・・・。
廃道はその置かれた状況によって、全く違う景色を見せてくれます。
ここは恐らく夏になれば、マント群落が密集し、通行も困難になるかもしれません。
春先に来て正解だったな・・、ここ・・・。
ここら辺はかなり藪化が進んでいて、多少ガサガサやりながら進んでいました。
そこでついに市境に到達!!
市境標識が現存し喜びたいところなんですが、一つ気になることが・・・。
これ表示逆じゃね??
振り返って反対側を撮影。
河野村(こうのむら)は2005年1月に同じく南条郡今庄町、南条町と合併し、南越前町となった自治体です。
この道の封鎖が始まったのは2004年6月30日からなので、ぎりぎり河野村だった頃に封鎖されたということですね。
そして振り返っての撮影ということは、撮影方向は敦賀側。
やっぱ逆だよね?
ただの悪戯なのか、当時からなのか・・・?
当時をご存知の方、ご一報を!!
眼下にはしおかぜラインが見えていました。
逆にしおかぜラインからもここら辺のガードレールは見えています。
その光景がまた「あの道に行きたい!」って気持ちを湧きたてるんですよねぇ。
また一つ、その想いを叶えることが出来ました!
土砂崩れに修復形跡がある!
やっぱりここは稀に人が通っていて、さらに土砂災害があったらそれを直している。
この道は今もなお、ぎりぎり生きています。
・・・ただし県道としてではないですが・・・。
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