福井県道235号加戸袖崎住吉線 前編

地図見て「変だなこいつ」って思う道、あるよね??

今回ご紹介するこの道もまさにその類です。

地図を眺めるのがライフワークとなりつつある僕が発見したこの県道。

福井県道235号加斗袖崎鹿島線

(かとせでさきかしません)

皆さんはどう感じるでしょうか?

僕が最初に疑ったのは、

これ国道27号の旧道じゃないの??

これでした。


しかし小浜側の接続が微妙なこと。

確固たる資料が見当たらなかったことから、若干仮説が揺らいでいます。

ご存知の方ご一報を・・・。


そしてもう一つ。

この県道の存在意義あるの??

海沿いの国道が災害通行止めとなる場合、大概の場合海がその原因に絡みます。

より海沿いにある迂回路って・・・どうよ・・・?


まぁなんにせよ。

行ってみてわかることもある!

なにはともあれ、行ってみよう!!

これが県道の終点にあたる交差点。

直進すれば国道27号です。

地図によってはこの手前の福井県道14号小浜停車場線(おばまていしゃじょうせん)との重複として書かれているところもありますが、僕としてはこっちを選びたい。

この辺の県道指定は相当難解です。

軒先くねくね全開です。

こいつは苦労させられそうだ・・・。


ちなみに雪国での県道と市道の見分け方に、融雪装置の有無が挙げられます。

その点ここはお墨付きを頂いていますね。

もちろん例外もあるので注意は必要ですが・・・。

嶺南のレポでは高い出席率を誇る小浜線がここでも登場!

この踏切は鉄道好きの間でも多少知られた場所らしいですよ。

その理由が・・・、

トンネル即踏切!

これは撮影スポットとして優秀でしょう。

安全に撮影しましょうね。

そしてここで県道は左折します。

案内はありませんが、カーブミラーが微妙にヒントですね。

こういうヒントを見逃してはいけません。

そしてすぐ右折です。

左に見える立派な神社が、かつての街道筋を思わせます。

こういう所も旧国道じゃないかと疑う理由の一つです。

そんなことを思っていたら・・・、

起点終点の関係もこの神社に準じてたようで・・・。

八幡神社

海上交通安全祈願や安産祈願に訪れる人も多い、由緒正しき神社です。

しかし裏から現れてなんかすいません・・・。

国道27号旧道という証拠にはなりませんが、重要なもの発見!

丹後街道

宮津と敦賀を結ぶ古来の官道、それがまさにこの道です。

ちなみにこの丹後街道、現在では国道27号の別名としても知られています。

がぜん旧道説が有力に!!

そしてここで小浜湾にぶつかります。

これから起点に至るまで、ずっと右側にあり続けるであろう海に安寧を祈ります。

まぁ現役県道なんでそんな大変なことはないでしょうが・・・。

先に言っておきますと・・・、

ここから200mはこの県道単独区間唯一の快走区間です。

あとはもれなく険道ですので、お気をつけて!

ヘキサが輝いてるぜ!!


そしてここで驚愕の事実が・・・、

路線名違うぞ!!


「加斗袖崎鹿島線」それが僕の知るこの県道の路線名でした。

それがいつの間にやら「加斗袖崎住吉線」になってる!!

いつの間に!!

そして後日気付いてネットで調べたんですが、全く情報が無い!!

これは何かの陰謀に違いない!!(ぇ

そしてここには小浜市の持つ神秘があります。

小浜市は実は人魚の里。

人魚の肉を食べて800年に来たと言われる、八百比丘尼(やおびくに)伝説が生きる街なのです。

おにゅう峠の麓には八百比丘尼の墓も現存しているそうです。

ここはおにゅう峠編でじっくりやってみましょう・・・。


そして明らかに険しくなる地形。

海岸線にへばりつく区間のスタートです。

さぁ覚悟を決めましょう・・・。

絵にかいたような海岸険道

なんかカーブミラーずりおちかけてるし・・・。

街灯が妙におしゃれなのが余計違和感あるよ・・・。

記念碑的なもの(戦時中の記憶のようなもので、道には関係なし)が多くある道です。

一般的な県道というより観光県道にしたかったのでしょうか。

とりあえずそれは失敗してそうですが。

なんか恐ろしい所に公園あるんですが・・・。

高所恐怖症の人は絶対無理だろうな・・・。

というかあれ現役・・・?


勘のいい方はお気づきかと思いますが、実は今回のレポは2回分の写真を使用しています。

1回目の探索の写真がPCクラッシュの惨事で、半分以下になっちゃったんですよね。

それを補完しての写真です。

そして同じ公園を同じ場所から3ヵ月後に写したのがこの写真。

廃の臭いが漂ってますね。

このやたらと広い歩道・・・。

ここにこの県道の重要な秘密が隠されています。

公園や記念碑の類が多いのもこの秘密が原因と言っても過言ではないでしょう。

とは言ってもそんな珍しいものでもないんですが・・・。

実はこの歩道自体も「福井県道」なのです。

福井県道802号小浜大飯高浜自転車道線
(おばまおおいたかはまじてんしゃどうせん)

総延長40kmの路線なんですが、未完成の憂き目にあってます。

まぁ自動車道より重要度が下がるのは否めないですか。

福井県道の800番台は自転車県道の証です。

他にも2路線があるんですが、知ってました??

この2つの県道は今、まさに一心同体。

リアス式海岸で有名な若狭湾の海岸線に残る、わずかな平場を優しく分けあっているのです。

あ、ちなみに自転車道は「自転車と歩行者の為の道路」なので、歩道として利用できますよ。

自転車専用道ではありません。

しかしさすがに県が認めた自転車道、勾配もちゃんと考えてあります。

235号が勾配を上げて岬を回る中、低勾配のまま距離をかけて回っています。

いつかチャリで来てみたいなぁ。

往復80kmは死ぬな・・・。

勾配なければいけるかな・・・?

左手に気合入った道が合流してきました。

これは・・・、見た目からして惹かれますね。

マッシブ過ぎるでしょ、こんなの。


ちなみにこの先には国道27号旧道の勢峠があります。

まぁこの道通らなくても行けるんですが・・・。

正面に海が見えれば第一区間は終了です。

この先の海で僕は以前から気になってたものを紹介します。

てか実は見えてるんですが・・・。

後編へ続く!!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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