滋賀県道285号中河内木之本線 滋賀最北の県道へ編

滋賀県道285号中河内木之本線

(なかこうちきのもとせん)

滋賀に険道数あれど、分断区間を持たない険道でこれほど全線踏破が難しい道もそうそうないでしょう。

このブログにも過去、杉本隧道編などでチラッと登場している道です。

まずは地図をご覧ください。

この辺りを知る人ならわかるでしょう。

ここに県道を通す愚が。

栃ノ木峠、椿坂峠、八草峠(はっそうとうげ・レポ未)、ホハレ峠(レポ未)という、かの悪名高き峠達に囲まれたこの地域に、国道以外の道がまともな姿を保てるとは到底思えない!!

それを裏付けるようにこの道は現在、開かずの県道として有名にありつつあります。

明かなくても困らない県道ということでもありますが・・・。

というわけで今回はしゃりおくんと相棒、両方に出張っていただきます!

しゃりおくんを終点付近にデポし、チャリで県道を走破し、国道365号を使って帰還する計画です。

地図にすればこんな感じ!!

総距離:51km
探索区間:28km
不通区間:15km

では、行ってまいります!!

ここは国道303号金居原バイパス川合トンネル滋賀側坑口手前にある広めの路肩。

しゃりおくんとはここでお別れです。

必ずまた、生きて会おう!

今回は初の50km台の廃道サイクリング、冗談抜きでそう思いました。

直進は国道303号、右が今回行く滋賀県道285号です。

この時点ではまだまだ普通の県道の顔をしています。

まぁすぐにぼろが出ますが。

横山隧道檔鳥坂隧道を思い出す、滋賀県北部で良く見る類の県道です。

時々どこ走ってるかわかんなくなるんだよなぁ・・・。

思わず直進したくなる交差点ですが、しっかり卒塔婆ヘキサが出ておりました。

基本的に探索区間はずっと登りになるので、時々現れる下り坂はかなりテンション上がります。

ちょっとでも足を休ませておかねば・・・。

本番はまだ先にあるのです。

空を見上げれば真夏の蒼穹。

周りを見渡せば真夏の緑樹。


風を切って駆け抜けていくのは本当に気持ちのいいもんです。

ただそれは今が下りだから。

少しでも登りになってスピードが鈍れば暑い。

この日、高知県では日本史上最高気温となる41℃を記録したんだそうです。

なんでこんな日にチャリ探索してんの??

・・・つうか水分もつかな・・・。

もうきやがった!!

センターラインが無いなんてことはもうとっくに慣れましたが、ここからさらに道が悪くなるとの情報です。

しかしまだ走り始めて10分程ですが、もうこの状態はなかなかヤバい・・・。

う~ん、きてるねぇ。

この道、かつては街道だったそうです。

大浦街道と呼ばれた道、今もその線形は良く残っています。

全体としては緩やかに登っていますが、局地局地で見ていくとアップダウンのある道。

チャリとしては激坂が一番怖いのである意味、助かります。

そして日影があるのが非常に嬉しい。

40度とは言いませんが、この辺も余裕で真夏日です。

余裕ぶっこいてると、熱中症でやられかねません。

・・・ここまで入ってくる大型バスはいないと思います。

バスが入れないのも納得の道幅!!

これは狭い。

しかし集落内であるがゆえに道幅を広げられないのでしょう。

しかし何よりも怖いのは、この狭さでもこの県道では最狭ではないということです。

そんな状態でも一応県道という意識はあるようで、集落内をバイパスするように新道が出来ていました。

ちなみにどちらも県道指定を受けています。

帰りは新道を通ってみましたが、比較にならんほど早かったです。

あたり前か。

そしてこの辺、ここは国道425号かと思うほど吊り橋がいっぱいあります。

大見渓谷と呼ばれるこの辺りは高時川が大地を削り、河原の無い状態で橋をかけねばならない為、吊り橋が多くなったのでしょう。

渡ってみましたが、なかなかスリリングでした。

後日個別に探索しました!

道端にはお地蔵様がいらっしゃいました。

これからの旅の安全を祈ります。

熱中症になりませんように!!

だいぶ開けました。

先ほどの荒天時通行規制はこの辺りまでですね。


そして次に僕はちょっと寄り道します。

実は・・・、以前から気になっていたものがあるのです。

それは次回、じっくりと味わってやりましょう!!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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