第3次三重遠征第2弾 青山峠 前編
青山峠(あおやまとうげ)
三重県内の車乗りで知らない人はいないであろうこの峠。
三重県津市(つし)と伊賀市(いがし)を隔てる、布引山地(ぬのびきさんち)の峠です。
一般的に国道165号がこの峠を越える道として知られています。
事実、峠部分には「青山トンネル」というトンネルが掘られ、ここが峠として機能しています。
では本来の峠はどうなってしまったのか?
ちゃんと現存しているのです。
それも旧道や山道ではなく、県道として。
三重県道512号青山高原公園線
(あおやまこうげんこうえんせん)
どういうことか。
まずは地図をご覧ください!
写真左下、終点付近に「青山峠」の文字が見えます。
峠が国道上ではなく、県道上にあることがよくわかりますね。
完全に余談ですが、写真左下にある「西青山駅(にしあおやまえき)」は秘境駅としても知られる場所であり、また近鉄大阪線(きんてつおおさかせん・レポ未)青山峠廃線区間のスタート地点としても知られています。
ようするに、
大して高くはない布引山地最大の秘境がこの地域だということです。
ちょっと期待高まった?
ではレポスタート!!
ここが県道の起点。
三重県道28号亀山白山線(かめやまはくさんせん)から橋を渡った先で右に折れていくのが、今回探索対象となる三重県道512号。
案内看板の「青山高原→」が誇らしげです。
国道ではよく見るデジタルの注意喚起番が設置されているので、県道としては期待されている部類の道だということがわかります。
このブログに取り上げられることは少ない類の道ですね(笑)。
道はすぐに布引山地の裾野に突入します。
この辺りは平成の大合併で津市に編入された旧久居市(ひさいし)、さらに遡れば昭和の大合併で久居町の一部となった榊原村(さかきばらむら)にあたります。
榊原村と言えば、枕草子で三名泉の一つに数えられている「榊原温泉」が有名です。
起点付近は榊原温泉街の中心部にあたる場所なので、観光に訪れてみてはいかがでしょうか?
片側1車線の快走路はしばらく続きます。
この辺りは勾配も少なく走りやすいんですが、そう長くは続きません。
ヘアピンキタ―!
道幅は変わりませんが、線形が明らかに山岳道路のそれに変わります。
しかし布引山地は最高峰でも985m、それほど高い山地ではありません。
遂に幅員減少、センターラインは消滅しました。
しかし離合に十分な道幅はありますし、それほど神経を擦り減らすような場面には出くわしません。
まぁこの前がアレでしたからね。
道の狭さには慣れてます。
徐々に道に投げやり感が漂い始めました。
右の法面、若干怪しいな・・・。
と思ってたら、大規模な補修工事してました。
良くわかってます。
やっぱりこの道は県に必要とされてるんですね!
まぁそれが県道というものなんだけど・・・。
その根本を忘れそうになる出来事が午前中にあったからなぁ・・・。
改修が入るということは旧道が生まれるということ。
わかりやすい旧道がありましたが、歩きたいってほどじゃないな。
これは崖側を気にしながら走らないといけません。
ここはまだ工事中なのか・・・。
本当にいいビフォアアフターだなぁ。
勉強になります。
趣味ばっかり勉強熱心・・・。
これは個人的にツボだった。
曲がり曲がってそれ地獄
七曲り
急ぐお方は天国へ
もう語彙のチョイスといい、響きといい、素晴らしい!
地獄行きなのか天国行きなのか、いまいち伝わらない所ではありますが、とりあえず安全運てしないと死ぬような道だということが言いたいみたいです。
安全運転は大事だよね。
この先は高良城林道(たからぎりんどう・レポ未)や瀬戸林道(せとちんどう・レポ未)に至る舗装林道(名前不明)ですが、気合い入れて工事中だそうです。
この辺りの林道網はそういえば入ったこと無いなぁ。
一度行ってみたいところです。
そして林道分岐は尾根手前から別れるのが定石。
青山高原、着!
布引山地の尾根上に位置する青山高原は観光地として確固たる地位を得ています。
ここから道は適度なワインディングでとても気持ちいい。
思わずスピードを出したくなるところですが、
急ぐお方は天国へ行くみたいなので控えます。
青山高原は航空自衛隊の基地があることでも有名です。
布引山地が最も低くなるこの地点はレーダー監視にはうってつけなのでしょう。
そして電波がよく届くということは開けているということ。
そしてそれは風がよく通るということでもあります。
青山高原のランドマークは後編にて!
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