旧北陸本線 疋田駅周辺 後編
すでに疋田駅周辺ではないんじゃねえか?という疑問もある今回のレポ(笑)
まぁ周辺ということでご容赦を・・・。
中編からは正確には刀根駅周辺だよね・・・。
刀根駅は現在の北陸自動車道刀根パーキングエリアに飲み込まれていて、正に消滅という言葉が似合う有様。
残念ですね。スイッチバックの駅だったようですが・・・。
さて気を取り直してレポ再開!
さてこのブログでも既に3度目という、敦賀のオブローダーなら外せない物件であるこの小刀根隧道。
ポータルに関しては過去2回でかなり語らせていただいたので、今回は内部を掘り下げてみたいと思います。
まずわかるのは非常に直線的な隧道であること。
そして途中で総煉瓦巻きから、隅石のみ石材を用いるものになっていることがわかります。
ポータルは要石以外は煉瓦で巻いてあったのに何か理由があるのでしょうか?
延伸されたなんて話も聞かないし・・・。
??
延長約55.8mの小刀根隧道。
この日はライトを忘れていて(アホ)、50m程度ならと無灯火で突入したわけですが、やはり中央部はほとんど見えませんでした。
そういや過去には延長240mの金ヶ崎隧道を無灯火で突入したこともあったっけ・・・。
途中の廃車で心臓止まりかけたな・・・。
途中には1か所だけ、きれいにアーチが組まれた待避所が設けられています。
この幅を見る限り、煉瓦の巻き立ては3重と思われます。
そして素掘りの隧道ではそんな思わないんですが、こうやって一か所だけ岩肌を見せられると・・・。
グロいよね。
俺だけ・・・?
こうしてみると大人が3人入ればすし詰め状態の待避所。
しかし汽車が迫る中、この真闇の待避所に飛び込むには結構勇気がいります。
あ、逆か。迫られてるから飛び込めるのか。
少なくとも今の僕ではこの闇の中に身を収めようとは1mmも思いませんでした。
闇に慣れるにはまだまだ修行が足りません。
ちなみになぜか写真を撮り忘れましたが、一部隅石なしで岩盤が露出している区間がありました。
あれにも何か理由が・・・?
今はわずかなダブルトラックのみが残るの刀根側。
県道の音も遠く、静かなものです。
これが隧道を通らない限り見ることはできなくなった刀根側のポータルです。
県道からは微妙に影になって見えないという男心をくすぐる魅力を持つ明治隧道です。
こちら側は道内と同じく隅石→煉瓦→要石というアーチ構造なんですが。
なんで両側で造りが違うのか・・・。
調べてみる価値はありそうですね。
ご存知の方、ご一報を・・・。
そしてこの先に伸びる道。
ここが廃線跡となります。
ここから旧北陸本線は刀根川右岸に沿って刀根駅跡へ続いていきます。
つまりこの区間は県道は廃線跡と別ルートをとっているということですね。
先にある唯一の現役建造物である畑付き倉庫を抜けると、このような警告が。
この先にあるのは山じゃないはずなんだけど・・・。
サンサイストはこんなところにまで手を伸ばしているのか。
なかなかやるな・・・。
そして見逃せないのがそのすぐ奥。
橋があるよ!!
カモフラージュが進んでますが、僕の目は誤魔化せない!!
見せてみろ!
その橋げたの下を!!
ん~微妙!!
橋台の石積みは間違いなく現役当時のものを転用したのでしょう。
しかしその上は・・・、嵩上げされてる・・・?
寄ってみよう!!
・・・嵩上げされてるな・・・。
こちらにはプレートガーダーは発見できませんでした。
しかし現役当時、あんなに橋げた低かったのか?
今度は長靴持っていこう!!
そして廃線跡は、いよいよ廃らしくなってきた・・・。
かろうじてそこに道があったことがわかる程度の平場が残っています。
今も電線の保線用に使われてるようですね。
廃線や廃道はこのような余生を送るものも結構多いです。
そしてこれにすら使われないやつがいわゆるガチというやつになるわけです。
ここが限界!!
ここからまだしばらく、道は旧北陸本線は右岸に続いていましたが、現在は北陸自動車道にその立ち位置を奪われています。
迫りくるフェンスに先行きの悪さを見て取った僕はここで撤退!
でも多分また来るんだろうなぁ・・・。
そしてここからは前編に撮り損ねたアレを今ならいけるんじゃないかと思って撮りに行った写真をご紹介します。
そうだよ!
悔しかったんだよ!!
疋田暗渠(ひきたあんきょ)
要石の有無を除けば小刀根隧道のアーチと同一のつくりを持つこの暗渠。
内部の隅石も同じですね。
これが見せたかった!!
以上、旧北陸本線疋田駅周辺編
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