旧国道8号第9弾 金ヶ崎ー阿曽 謎深まる生還編
明らかな道形は地獄のような藪椿の群生地に飲み込まれて消えていきます。
椿だけならかき分ければいい。
ただあそこには葛といばらと藤(だと思う)が複雑に絡み合ったマント群落という植物界最強の壁になっています。
冬で勢力が弱まっているとはいえ、あそこに突入するのは一筋縄ではいかないぞ・・・。
凶々しい・・・
その隣には安易な道・・・
逃げちゃった・・・
いや、あそこは生きた人間が通るとこじゃないって。
先ほどからの藪椿による壁は連続していて、たやすく人を跳ね返す弾力を備えています。
さらにあの禍々しい壁辺りから平場は徐々に高度を上げて、海岸から離れていきます。
写真だと平場の位置がわかりにくいですかね?
先ほどまでと比較してかなり高度があがったことがわかると思います。
しかしこの季節にこの藪って、いったいいつ来ればいいんだ。
この場所は国道8号現道から丸見えなうえ、今いる場所は個人の畑っぽいところなんだけど。
草刈りも厳しそうだなぁ・・・。
旧道との距離はかなり開いてしまいました。
とりあえず現道に復帰し、現道からの取りつきを目指します。
隣が墓地ってのがまた侵入しにくいんですよ・・・。
ダッシュで現道へ復帰、手振れがひどいのは走ってきたから!
さぁ取りつき部はどうなってる??
2014年は藪に祟られる年になるかもしれないな・・・
これさぁ・・・。
道なくないか??
かろうじて平場らしきものにカメラを突っ込んで撮った写真・・・。
土砂崩れにも見えないんだけど・・・。
道はどこに消えたのか。
お墓がこの手前にあったので埋め返されたという可能性も無きにしも非ずですが・・・。
しかし位置的に考えても接続部がここなのは間違いないと思われます。
藪が濃くなる前にもう一度探索したいところです!
赤線が確認できている平場、途中で途切れているところはおうちがあった場所です。
青線は石垣があったもう一つの平場。
点線は予想線です。
この平場は旧道と確定してもよさそうなんですが、不安要素もあります。
1.あまりに不鮮明すぎる
2.他の場所と比較して藪化の進行が速すぎる
3.北側部分の新旧合流が確認できない
しかし平場がぐるっと岬を回っているというのはやはり状況的に旧道として問題内でしょう!
自然地形とは考えにくく、防波堤という線も薄そうです。
なにはともあれ、これで長い空白区間だった金ヶ崎隧道と阿曽隧道の間を埋めることができました!
地図をご確認ください!
南から順に、
金ヶ崎隧道
進入不可能区間
生と死の分かれ目交差点
小切り通し旧道
お地蔵様
大切り通し旧道(帰り山観音切り通し旧道)
阿曽隧道
ここまでを今回の区間で探索しました。
阿曽隧道からは大谷第一隧道までの区間は既に探索済みなので、かなりの区間を網羅できたと言えそうです。
そして今回探索した大切り通しには、切っても切り離せないものがあります。
地図でもその名前を拝借した目印ともなるものがこれ!
帰り山観音(かえりやまかんのん)
霊水が出ることで有名なこの霊場は、いつもポリタンクを持った人が多く並んでいるので知っている方も多いのではないでしょうか?
帰り山観音大乗水(かえりやまかんのんだいじょうすい)という別名があり、テレビにも取り上げられたことがあるそうです。
毎日コップで5~10杯飲むと血液をサラサラにする効果があるんだそうです。
それって単純に水分量が多くなるか(以下略)
あまり霊的なものは信じませんが、この切り通しの主ですからね。
しっかり手を合わせてきました。
そして次回も国道8号旧道の探索です!
しかし今回とはちょっと趣向を変えまして・・・、敦賀市街地にあった国道8号に対応する道を探ってみたいと思います!
お楽しみに!
以上、旧国道8号第5弾 金ヶ崎-阿曽編
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