旧国道8号第9弾 金ヶ崎ー阿曽 失われた道編

さて久々にやってまいりました。

僕のライフワークとなりつつあるこのシリーズ。

旧国道8号シリーズ!!

現在敦賀近郊ではこのような感じでレポを公開しています。

春日野道関連では4か所

阿曽隧道

金ヶ崎隧道

春日野隧道

桜橋


トンネル旧道関連では4か所

具谷隧道群旧道

大谷隧道群旧道

福井県道204号転用区間

赤萩防災旧道


新道野越区間では2か所

小河口-麻生口

麻生口-新道野越


しかしそれでも目立つ虫食い区間。

その中でも今回はこれまで手付かずだった区間を攻めてみたいと思います。

それは2つの明治隧道に挟まれた区間。

金ヶ崎隧道と阿曽隧道の間の旧道を攻める!

いざレポスタート!!

さてまずいきなり断らなければならないことがあります。

それは金ヶ崎隧道から敦賀港付近について。

ここに関しては探索不可能という結論に至りました。

なぜならば・・・。

石灰石採掘場と火力発電所の鉄壁のガード!!

これは無理。

現役発電所なんて不法侵入どころか電気関係の危ない人だと思われるだろ!!

火力発電所だから環境関係かもな。


なにはともあれ、ここはすんなり諦めるだけの条件はそろっていました。

そのため上の写真は、青線の先。

トレーラーステーションの敷地内です。

このカーブが怪しい。

むしろこれはカーブではない。

これは・・・、

T字路だ!!

これは明確な道の痕跡!

ここが旧国道8号であることは間違いなさそうです。

行く先がどこなのか。

そこが問題なのです。


ここは国際貿易港である敦賀港の敷地内。

うろうろしてるとそれだけで不審者扱いされます。

現在地はここ!

ここから青線の端点まで道があるか。

その先は敦賀火力発電所の包囲網が敷かれているので素直にあきらめざる負えません。

いざ、藪漕ぎ!

木藪、雪国において最上級に厄介な種類の藪。

路面は明確ですが、正確に辿るのはなかなかに大変です。

藪の勢いは衰えることなく、むしろどんどん酷くなっていきます。

たかだか100m程度、しかしこの100mはどんな障害物競走よりも危険に満ちた100m。

距離で廃道のヤバさは測れません。

まぁ死ぬ危険が無いだけマシか。

エスケープ!

路面が見えてるんだから無理して藪に突っ込むことはないと判断。

ゴミ捨て場と化したトレーラーの後ろのスペースを歩くことにしました。

こうしてみると見事に道形が見えるから面白いですね。

しかしふと気づきます。

だんだん路面が高くなってきてる気が・・・。

これはヤバい!登れ!!

いずれ登れなくなる!!

路面復帰!!

実質それほどエスケープした区間は長くなかったです。

目測で30m程でしょうか。

しかしここまでくると藪も多少おさまり、向こうの景色が見えてきました。

しかしここは短い上に、市街地にも近いのですが、久しぶりに人跡未踏の廃道という印象がありました。

いや、廃道である以上、人跡未踏ってのもおかしな表現ですが。

踏跡はおろか、獣道らしきものも見えないのは本当に久しぶり。

ゴミがあるのでそうは見えませんが、これはおそらくトレーラーステーションから投げ込まれたものでしょう。

アスファルトや!!

この道は国道8号敦賀バイパスと敦賀新港を結ぶ片側1車線の超立派な市道です。

1996年にこの場所にフェリー発着所が移転してからできた道なので、まだ17歳のお年頃です。

近年、貿易額を伸ばしている敦賀港にとって、金ヶ崎臨港トンネルとならんで重要な道となっています。


しかし今重要なのはこの道ではない。

行けないとしても、その先に道があるかだけは確認しなければなりません!

反対側へワープ!!

反対車線の直線上には怪しいフェンスがありました。

これだけではわかりにくいですが、確かに平場が確認できます。

しかしこれだけでは決定的とは言えません。

なにか証拠が欲しい・・・。

そこで平場の下に目を向けてみました。

藪の向こうに見えるのは・・・、

築堤の石垣!!

これは決定的でしょう。

やはり旧道は上の地図の青線のラインで間違いなさそうです。

・・・そして探索不可能も決定的です・・・。

さて次回はT字路の反対側、現役転用区間を探ります!

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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