富山遠征第4弾 平橋

栃折峠を堪能した僕は、そろそろ打ち合わせに戻らなければならない時間になりました。
場所は南砺市福光(なんとしふくみつ)、同じ南砺市でも結構距離があります。

しかし折角ここまで来たからには見れるもんは全部見ておきたい。
そんなことを思っていたら、ふと目に留まったこいつ。
正直嫌いじゃない。
見てもらいましょう。
レポスタート!
いきなり現地!!
すいません。
それなりに急いでます(笑。
ここは利賀村内でお世話になった国道471号ではありません。

国道156号

岐阜県岐阜市を起点に富山県高岡市を終点とする路線です。
温見峠擁する国道157号、油坂峠を擁する国道158号・・・。
150番台後半はなかなか熱い(笑。

平橋(たいらはし)

旧村名を冠する村を代表する橋。
周辺には旧村役場もあり、まさに村内の中心です。
利賀に負けず劣らず、平村もなかなかすごいところにあります。
場所としては山の神峠を平側に下ってすぐの場所にあります。
旧平村も利賀と同じく庄川(しょうかわ)の流域に細長い村域を持った村。両側に峠を抱えています。
特に五箇山トンネルの旧道である細尾峠(ほそおとうげ・レポ未)は同好趣味の皆さんならよく御存じの場所。
次回はここも行きたいなぁ。
しかしいくら村内最強の橋とはいえ、それだけの理由で当ブログは取り上げるわけではございません。
それは橋の横に取り付けられたこの階段が気になったから。
階段は明らかに歩道用の広さを持ちそのまま橋の下へ消えていきます。
これは行ってみたい!

そう来たか!!!

ワーレントラス橋の上部に車道を中部に歩道部を設ける形式。
これって結構あるんですかね。
僕は初めて見ましたが、なかなか面白い構造です。
この構造だからこそこのアングルで見える現役橋の橋台。
さすがに厳ついです。
すんごいヒビ入ってるみたいに見えるのは蔦がそう見えるだけなのでご安心を。
そろそろ振り返って先へ進みましょう。
1960年竣工、意外とそれなりに古い橋です。
そして163mという長さと20.7mという高さを有するこの橋は、やはり平村のシンボルだったことでしょう。

見逃せないもの発見!!

荒れは恐らく旧橋の痕跡と考えてよいでしょう。
それと思しき道も残っていました。
この主塔は間違いなく吊り橋でしょう。
たしかにこれだけ広い川になると長い径間に耐えられる吊り橋が有利。
トラスとなったのは技術の進歩のおかげですね。
一級河川庄川の本流。
雪解け水を集めるその姿は、かつて雄神川(おがみがわ)と呼ばれていたというその名のとおり、雄々しく見えます。
てか冷たいんだろうなぁ・・・。
おおよそ半分まで来ると反対側が見えてきました。
しかし奥の山並みも凄いな・・・。
本当に山に挟まれた集落だということがよくわかります。

対岸にたどり着きました。

もう一つ気づいたこの構造の利点としては、歩道に雪が積もらないこと。

豪雪地帯では結構重要なことです。

歩道は除雪車入れませんからね。

さて、車道と合流しましょう。

足元が滑るな上り坂は。

看板があるくらい、このまちにとって重要な橋。

川に沿って町ができるということは、川に街が分断されることともイコールです。

こういう削られた川では特にですね。

昭和35年竣工。

2020年現在、ほぼ還暦です。

まさにベテランの味ですね。

山深き里にそそり立つ村の名を冠する橋。

出来れば末永く、この村の交通を支えてほしいと願います。


以上、平橋編

この道往けば act2

福井県を中心とした。酷道、廃道、旧道、峠、隧道の探索ブログ

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