旧北陸本線暗渠群 隧道の陰に隠れて編
いきなりどこやねんって写真で申し訳ありません。
なにせこの暗渠に関しては正確な位置を示す情報がなかなか得られず、当たりをつけたポイントを虱潰しに調べてるしかなかったのです。
ここは今話題の北陸新幹線の工事の真っ最中。
新北陸トンネル(しんほくりくトンネル)
北陸トンネルと言えば、正にこの北陸本線跡道路を旧線に追いやった張本人。
その最新の後継者です。
その工事に旧線跡が使われる・・・。
なんとも複雑です・・・。
しかしこれが格好の目印となっています。
現在地はここ。
地図上では何もありませんが、派手に工事しているので嫌でも目につきます。
具体的にはカーブの曲がり終わりですかね。
そしてそちら側には下りられません。
なので北側しかチェックするのが難しい状態です。
!!!
危うく落っこちるとこだった!!
まだいけるな、俺の脚・・・。
石積みの暗渠!!
大桐第1暗渠
(おおぎりだい1あんきょ)
正式名称は不明の為、あくまで仮称です。
今も現役!!
これは純粋に美しい。
苔むした感が堪りません!
普通の隧道では翼壁は穴に対して垂直になるものですが、ここでは水流を穴に集める為に斜めになっています。
その為アーチ環が見にくいのが玉に疵ですが、それも味ですね。
布積みの翼壁は一切の綻びはありませんでした。
素晴らしい保存状態。
改修の跡も見られません。
どんだけ頑丈なんだよ!!
間違いなく隧道と同時期の施工。
つまり明治生まれの暗渠のはずです。
これは感動するレベルだわ・・・。
これほどの遺構が名前も知られず残っているとは・・・。
まだまだ近場を甘く見てました・・・。
同じような写真が多いとお思いでしょうが、なにせここは水の流れが激しい。
そして薮も激しいので、この位置からしか全景を写せないんです・・・。
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