第2次京都遠征第2弾 御経坂峠
古来から街道というのは主街道と枝街道からなるのが一般的です。
この中で主街道とされるのは青線で示した国道367号となっているルート。
この周辺最大の難所である丹波高地の難所を避け、なおかつそれほど大回りもしないというがその理由ですね。
そしてこの中で最も古いのが紫線で示したルート。
ここは花脊峠や能見峠を越えるルートで、江戸時代末期にいったん潰えたルートです。
特に福井県境ではつい最近まで車が通行可能な道はありませんでした。
現在は林道が繋がり、かつての街道は生き返りました。
琵琶湖の水運を使用したのが緑線のルート。
現在の国道161号に相当します。
平坦ですが、距離が長いのが辛いところですね。
そして今回紹介するのは赤のルート。
丹波高地を正面から攻めるルートをとったこの街道。
現在、この道も国道に指定されています。
国道162号
オブローダーにとっては京都のランドパークともいわれるこの道を今回の遠征でまとめてご紹介しましょう!
行けなかったところもあるのはご容赦を・・・。
また来るからね。
それではレポスタート!
ここは京都市街から見ると西北部に位置する地域。
寺社の類もありますが、メジャー所はほとんど過ぎています。
今回紹介するのは京都から見ると鯖街道最初の峠。
逆から見れば、最後の難所となる峠です。
御経坂峠(みきょうさかとうげ)
スタート地点は京都府道29号宇多野嵐山山田線(うたのあらしやまやまだせん)の交差点。
峠の場所はここ!
地図上ではあまり難所には見えませんね。
しかし地図にも名の残る峠です。
期待しましょう!
片側1車線。
国道を名乗るに何不自由ない道幅です。
しかしそれを上回る交通量!
この辺りは紅葉の名所らしく、11月末の探索時には車が溢れていました。
まだまだ峠は影も形も見えません。
郊外という言葉が似合う、閑静な住宅街です。
写真の地点は京都府道136号大覚寺平岡線(だいかくじひらおかせん・レポ未)との交差点。
この道もなかなか面白そうでした。
曲がった直後の壁のような勾配が(笑)
そしてこの交差点を境に・・・、
山が迫ってきた!
正面の鞍部が御経坂峠で間違いないでしょう。
俄然、峠への期待が高まります。
さぁ見せてみろ!!
やっと峠の探索をしているという気分も高まってきたところで、工事現場がありました。
というかこの日はやたら消防車が走ってたんですよ。
僕の見た範囲では何もなかったんですが・・・。
防災の日かなんか??
緩やかながらカーブも増えてきました。
やっぱ晴れた日の探索は気持ちいい。
秋の晴れ間は最高ですね。
カーブも勾配も緩やかとは言えなくなってきました。
こいつはいよいよ穏やかじゃないな。
そろそろ来るか・・・!
御経坂峠、着。
標高216m、おにぎりと共にお召し上がりください。
切り通しで狭められた空が美しい。
峠の向こうはまさに別の世界が広がっているような空想に駆られます。
個人的に・・・「火の用心」自重しろ・・・。
ここには水坂峠以来の峠の案内看板があります。
あそこは旧道だから現役では初登場ですね。
これって少なくともこの周辺では結構珍しい。
大好物なんですよ。
もし他にも知ってるよって方がいらしたら、ぜひご教授ください!
京都のバス停では一部の方に有名な「なぜか峠にあるバス停」
「百井別れ」や「花脊峠」などが有名ですが、ここにもありました。
しかも2路線分も!
まぁここは峠近くまで建物建ってますから、設置理由はあるんでしょうが・・・。
美しい・・・。
何とも美しい峠です。
紅葉の時期に来たのは正解でした。
あ、でも新緑の季節とかでも素晴らしいんだろうなぁ。
また来たいと思わせる峠です。
道のわきにはいかにも旧道っぽい道が伸びていました。
この先の探索もあるので諦めましたが・・・。
峠を越えた先も人間の世界でした。
ここはまだまだ丹波高地の入り口にすぎません。
これから始まる山また山の探索には程よいゲートと言えますね。
峠には嵐山高雄パークウェイ(あらしやまたかおパークウェイ)の料金所がありました。
京都北部で最も有名な観光地である嵐山を満喫できるだけあって、この日も多くの車が吸い込まれていきました。
一回行ってみないとなぁ。
前は何度も通ってるんだけど・・・。
丹波高地に突入する入口である御経坂峠は片峠に分類できる峠です。
今日市街地側からはある程度の勾配、距離がありますが、北側はほとんど下ることはありません。
そしてここは紅葉の名所として名高い三尾(さんび)の一つに数えられる地域、高雄(たかお)。
他2つは槙尾(まきのお)、栂尾(とがのお)ですが、いずれもこの周辺に位置しています。
高雄だけ尾じゃないのは、触れちゃいけないのか・・・?
さて、これで国道162号における丹波高地への入り口をご紹介しました。
ここから先はいよいよ丹波高地の深みをご紹介したいと思います。
こうご期待!
以上、御経坂峠編
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